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○付け法への招待16 スピードが必要

公開日
2011/11/02
更新日
2011/11/02

算数・数学授業:志水メソッド総括 ○付け法、意味付け復唱法、音声計算、適用問題定着法など

机間指導は、そのときの目的によって指導のあり方が変わる。
ただし、言えることは、回るスピードはとても大切である。
たらたらとゆっくり回っていたら、40名の子どもは飽きてしまう。

正答だと5秒、誤答だと15秒でアドバイスをする。これを5秒・15秒の法則という。
目標は、3分間で40人を回るスピードが必要である。

実は、教育心理学の本の中に、机間指導において個別指導する場合、一人の子どもに30秒以上かけると、教室の空気がゆるむと書いてあった。授業でのゆるみは、次への授業展開がきびしくなる。決して、子どもを退屈させない程度のスピードがいるのである。
ではなぜ、遅くなるかというと、子どもの反応が多様だからである。
この解釈に時間がかかってしまう。そして、どのようにアドバイスしたらよいかを考えているうちにどんどん時間が過ぎていく。気がつけば、10人程度の指導で3分間は終わってしまう。
したがって、教材研究をして子どもの多様な反応を予測しておくことである。
正答・誤答などの反応の予測があってこそ、スピードがでてくる。
志水メソッドを実行している学校において、若い教師でも確実にスピードが速い教師もいる。その人たちはそれなりに普段から教材研究とスピードを意識して練習したから早いのである。○付け法を始めた当初から速い人というのはいない。自動的に速くなったという人もいない。それなりに速くなる努力をしたからである。だから、○付け法を習得するためには、教材研究という地道な努力と実践での体験でだんだんと速くしていく態度が求められる。幸いなことに、そういう伸びた人たちを私はたくさん見てきたのであ。
せひともこの速さを身に付けてほしい。するとあなたの授業が変わる。

実際の授業での映像は、以下のYou Tube にアップしている。藤江小学校の森倫子先生のスピードを体感してほしい。彼女は、志水塾や公開講座で学んで、教職経験3年目にして身に付けたのである。
見ればわかる。
2分21秒のところから見てほしい。
http://www.youtube.com/user/mugendaihiro#p/u/1/ukSNxloX-n8
[学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ]