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「夢現大5」物語26 道徳の授業の資料として「ありがとうの段階」の話

公開日
2011/11/29
更新日
2011/11/29

今日のひとこと

11/28 今日のひとこと
現職で派遣されているMさんの報告である。

<『夢現大5』の本を読んでいて、実践に移そうと思っていたことがあった。それは、道徳の授業であった。道徳の授業で「ありがとう」の段階の話をぜひしてみたいと思っていた。チャンスはきた。 
先日,小学校2年生の子どもたちに道徳の授業で,「ありがとう」の話をした。子どもたちに互いにありがとうの言い合える人間関係づくりをしてもらいたかったためである。授業では、ありがとうの話を聞く子どもたちは、はじめさらりと聞いていた。ところが、ありがとうには点数があるんだよと言ったところから、目を輝かせ始めた。「ありがとうを言わない段階」から「ありがとうを言う段階」、さらに「いやなときでもありがとうを言う段階」になると、うなずきながら聞く子どもが現れた。一番反応があったのが、「ありがとうと言われる段階」のときである。子どもたちは「なるほど」とか「やってみたい」という声がでてきた。

 そして数日後,子どもたちは互いにありがとうを言い合うようになっただけでなく,私が予想もしなかった変化をし始めた。
第一に,教室の環境が良くなってきたことである。落とし物やゴミを進んで拾うようになり,大変教室がきれいになり整理・整とんができるようになった。
第二に,先生や友だちに対して進んでお手伝いをするようになってきた。例えば,授業が終わり帰りの用意をする時,ランドセルや水筒を自分の物より先に友だちの机に持っていってあげるようになったのである。
これは,志水先生の本にある「ありがとうを言ってもらう段階」になると宇宙貯金のポイントが高得点である(本学級では2点に設定),という話が効果的であったと思う。子どもたちはありがとうを言ってもらい,2点を得るために進んで落とし物を拾ったりお手伝いをしたりするようになったのである。
志水先生の「ありがとう」の定義が,人間関係だけでなく学級経営を向上させることができた。ぜひ,勤務校の職員にも「ありがとう」の効果について紹介していきたいと思う。志水先生,ありがとうございました。>

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