活動の後、問うべきことは思いを述べさせること
- 公開日
- 2012/06/30
- 更新日
- 2012/06/30
今日のひとこと
昨日、福岡県みやこ町立豊津小学校を訪問した。
授業診断、示範授業、講演の三部作であった。
示範授業は子どもののりがとてもよく、どんどん進んだ。カレンダーの数表現のきまりを見つける授業であった。
「横に3つの和は、真ん中の3倍である」この3倍に気づいたとき、子ども達の素敵な笑顔が見られた。また、3つの和ならば、4つならどうなるのか、5つならばどうなるのかという問いの発展が見られた。だから、確かめてみた。
子ども達が算数を作る瞬間であった。
さて、授業参観された齋藤先生からメールが早速きたので紹介する。この文章に最近の私の授業のこだわりがある。
「今日は、志水先生の授業を拝見できて幸せでした。今週は個人懇談会という大きな行事がありましたが、金曜日は志水先生の授業を見ることができるという一点でがんばりました。志水先生がよく言われていました「我を捨てる」ということの難しさを感じました。ややもすればカレンダーの面白さを話してしまいそうになるところを、ぐっと押さえて子どものペース合わせて授業を作っていかれたことを傍で見ていて感じました。学ぶことの面白さを子どもから奪ってはなりませんもの。子どもたちに感想を聞かれた授業を身近で拝見できて嬉しかったです。
私も近頃は、その点に力が入ります。「比とその利用」で「等しい比」を授業公開しましたが、2つだけでなくいくつか例を置いていくと、子どもたちはその棒と影の変化を「きれい」といいました。今日の学習の拡大、縮小の導入の場面では、大きさが違って見える大小の三角形の角が同じであることを「すごい」と言っていました。子どもたちと共に算数を楽しむ毎日です。志水先生のおかげです。ありがとうございました。
宮田南小学校 齋藤 美智代」
子どもちに活動したとき、すぐに分かったことはとか、きまりは何かと質問する。
最近の私は、活動した後は、「やってみてどう思った?」である。
すると、子どもは、「簡単やった」「工夫した」「電卓を使ったから簡単だった」と答えた。
そこで、「確かに工夫があるだろうね。」また、「電卓だから計算は簡単だよね。」と共感した。
そこから、「電卓を使わなくても簡単な求め方があるんだよ」と伝えることができた。「工夫なんだよ」工夫を見つけようとめあてに置き換えた。
思いは「心」の部分、「わかったこと」は「知」の部分、どちらが゜先かというと、「心」を先に大事にすると、「知」へ向いていく。
それは、授業の中で学級経営をすることにほかならない。
授業とは、教材を通して、子どもの思いを聴くことである。それが知の発見をもたらす。
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