相手の反応を少し待つ
- 公開日
- 2007/10/26
- 更新日
- 2007/10/26
今日のひとこと
10/26 今日のひとこと
ある小学校の講演会でのできごと。
師範授業を見せていた。ヒントを子どもに言わせた場面を予想してもらった。
A先生は、「たてにかけざんするとよい」と書いてあったので、私はそれをそのまま読んだ。
すると、すぐ後ろのB先生は、にこっとして「わかるよ」という反応を示した。
そこで、B先生に指名しようかなと思ったが。隣のC先生の反応が悪かったので、C先生に振ってみた。「C先生、たてにかけざんするというヒントは、わかりますか?」
C先生は、とっさに「わからない」と答えた。
そこで、少し待ってみた。(2秒ほど)すると、C先生は、黒板にのある表を見て、頭で計算してみたら、「ああ、わかった」と大声を発した。
この驚きの声は、部屋中に響き渡った。
これが、意味付け復唱法の効用なのだ。
感動を起こさせること、これが意味付け復唱法の一つの役割でもある。
A,B,C先生とのやりとりでは、私は全く答えを言っていない。単に、A先生の情報をみなさんに知らせただけである。これだけで、感動の場を作れるのである。
同行した桂本先生もこの効果にびっくりされていた。
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