日記

先輩が後輩を見守っている学校

公開日
2010/07/13
更新日
2010/07/26

仕事

昨日は、アドバイスを初めて足掛け3年になる学校を訪問しました。

ベテランの学年主任の授業は、子ども同士がしっかり学び合うとても素晴らしい授業でした。この先生が子ども同士の学び合いを意識した授業へとスタイルを変え始めてまだ2年目ですが、目を見張るほどの進歩が見られます。
よくベテランは変わらないと言われますが、ベテランが変わろうとした時は、蓄積したものがあるだけに、その進歩と変化のスピードは若い人以上です。自分に厳しい先生が、この日の授業に95点をつけられたことを、とてもうれしく思いました。
また、学年の運営の話で、子どもたちと先生の関係作りに力を入れている話になり、2年目、3年目の先生が安心して頼れる存在になっているとおっしゃっていました。この先生に若い先生のことをたずねると、しっかりと答えが返ってきます。日ごろから若い先生のことを気にかけているのでしょう。

7年目の先生の授業も、子どもたちが先生、友だちの言葉を本当に集中して聞く素晴らしいものでしたが、それ以上に、そんな子どもたちの姿に満足せず、ワークシートをどう使うかという次の課題を持って授業に臨んでいたことが立派だと思いました。
授業後、アドバイスをしている時に、サブとして入っている新任とのTTの授業についてのアドバイスを求められました。小規模の学校で、学ぶべき先輩がいない中で苦労をしてきたからでしょう。彼らの役に立ってあげたいという気持ちを感じました。

また、教頭先生が雑談の中で、「2年目の教師に私のネタが盗まれているんですよ」と嬉しそうに話していたのも印象的でした。

先輩が後輩をきちんと見守っている。後輩もそれに答えるように努力をしている。そんな雰囲気の中で、この学校の若い先生は急速に成長しています。この日授業を参観した新人の先生方も、来年にはきっと見違えるような授業を見せてくれることが期待できると思いました。