間違いは本人に修正させる
- 公開日
- 2010/07/14
- 更新日
- 2010/07/14
授業ワンポイントアドバイス
子どもの発言が間違っているときやおかしなものであったときの教師の対応は難しいものがあります。対応によっては、子どもがやる気をなくしてしまいます。どのようにすればいのでしょう。
例え間違いでも、否定から入ってはいけません。「違います」の一言でせっかくやる気で発言した子どもの意欲は無くなってしまいます。
また、否定はしなくても「他にない」とすぐに他の子に聞けば、「ああ、やっぱりダメだった」と思ってしまいます。
まずどんな答えでも認めることです。そのうえで、考えをもう一度整理させたり、深めさせる必要があります。時には、子どもの答えをそのまま復唱するだけで間違いに気づくこともあります。
「○○○だと思います」
「なるほど、○○○と考えたんだ。それってどういうことかな」
「△△△だから・・・。あれ、へんだな」
このように教師が聞き返すことが、子どもの考えの修正につながります。
他の子の意見を聞かせて、考えを修正させることも有効です。
「○○○だと思います」
「なるほど、Aさんは○○○と考えたんだ。Bさんはどう考えた」
「◎◎◎です」
「なるほど、Bさんは◎◎◎と考えたんだ。Cさんは」
「私も□□□だから、◎◎◎だと思います。なるほど、◎◎◎が多いけど、Aさんどう?」
「違ってた。○○○だ」
「どこで気づいた」
「Cさんの説明でわかった」
「そうか、Cさんの説明がよかったんだ。Cさんすごいね。それをよく聞いてわかったAさんもいいね」
教師が正解を押し付けたり、否定したりして考えを修正するのではなく、できるだけ教師と子ども、子ども同士の肯定的、受容的な関わりの中で、間違えた本人自身で修正することが理想です。簡単なことではありませんが、子どもの意欲を高めるためにも挑戦してほしいと思います。