日記

学びの多い研修

公開日
2010/08/30
更新日
2010/08/30

仕事

先週末は模擬授業の解説と講演を研修で行ってきました。

理科の実験の模擬授業でしたが、生徒役の先生が素直に子どもの気持ちで取り組んでくださいました。

・真剣に課題について話し合う。
・発表者をしっかり見て聞く。
・よい意見に対して素直に反応する。

とてもよい雰囲気で模擬授業は進みました。生徒役の先生からは、我々が事前に予想もしなかった面白い意見がたくさん出てきました。聞いてみると、真剣に実験について考えた結果出てきた意見で、決して教師として冷めた目で考えたものではなかったそうです。実際に子どもたち相手に早くやってみたくなるような授業でした。
関わり合いを通じて考えが深まる言語活動はどのようなものか、実感できたと思います。

このように予想以上におもしろいものになったのは、参加された先生方が素直であったこともその要因の一つですが、

・課題が自由度の高いものであったこと
・出てきた意見に対して決して否定的な態度を取らなかったこと
・出てきた意見を他の生徒役につないだこと

が大きいと思いました。

ポイントとなる場面で授業者の意図を確認しましたが、どの場面でも明確な答えが返ってきました。再現性のある授業をしている証拠です。
目指す子どもの姿、どのようにして育てていくかのステップが非常に明快なのです。

子どもの言葉で授業作っていくことを大切にしようと授業スタイルを変えて2年目の先生ですが、ずっとやってきたかのような自然な授業です。
基本に忠実に、一つひとつの場面を大切にして、意図的に経験を積んでこられたことがよくわかります。
ベテランにとっても、若手にとってもよい刺激になったと思います。

授業者も、参加者も、そしてコーディネートした私にとってもとても学びの多い研修でした。