日記

元気をいただいた研究発表会

公開日
2011/10/27
更新日
2011/10/27

仕事

昨日は、ICT関連の研究発表会で講演をおこないました。

全体会に先立っての全学級の授業公開が私にとっては一番の楽しみです。事前に指導案は見ていたので(研究発表会の打ち合わせ参照)子どもたちの反応が予想とどう違うが気になるところでした。結論から言えば、ほぼ予想通りです。子どもたちはとても素直で教師との人間関係もよいので、発問や課題、活動が彼らにとってどうであるかがダイレクトに表面に現れます。ですからとても予想しやすいのです。この子どもたちを思い浮かべ、発問や課題を考え、どう反応するだろうと予想するだけで力がつくことと思います。

以前見たとき、とても明るくよい雰囲気だった英語の授業が、この日は重い感じだったのが気になりました。先生の表情が硬いことが原因のようです。子どもが先生を映す鏡となっています。先生と子どもの関係がよいことの証でもあります。後で聞いたところによると、機器の調子が悪く、うまく使えなくてあせったことが原因だったようです。なるほどと納得しました。困ったときでも笑顔を作れることの大切さがよくわかります。

公開授業は参観者にとってはインパクトのあるものだったようです。機器の展示がおこなわれていたのですが、授業公開のビフォアー・アフターでは、説明員に対する質問の質が大きく違ったとのことでした。「このような授業をするとしたら・・・」と、具体的なものに変わったようです。授業を見て実際にやってみたいと思われた方が多かったということでしょう。

全体会での研究説明もとても素晴らしいものでした。学校にICTを導入する意義やポイントが具体的でとてもわかりやすく語られました。これからICTを活用しようとする先生、学校にとっては参考になることばかりです。この学校の研究がしっかりと足を地につけたものだったことがわかります。

講演は、公開授業でICT機器の活用の可能性がたくさん示されたので、当初の予定を変えて、ICT機器そのものの活用より、活用した授業をよりよいものにするための視点を重視して話をしました。
ICT機器も、チョークと黒板と同じくらい当り前のものになりつつあります。板書をどうするかということは、授業をどのように進めていくのかと密接な関係にあります。ICT機器の活用はそれと同じ視点が必要なのです。具体的な場面を例にして説明しました。
ICTという視点では物足りなかった方も多いと思いますが、この日の授業のようすを思い出しながら聞いていただけたのではないかと思います。

うれしいことに、発表会後の反省会にご招待いただきました。たくさんの若い先生とこの日の授業について個別に話をすることができました。どの先生も授業に前向きに取り組んでおられ、とてもよい刺激をいただきました。この前向きな姿勢があれば必ず進歩していきます。先生方の授業をまた見るチャンスがあることを期待しています。

いろいろな方と出会え、たくさんの元気をいただいた、とても素敵な研究発表会でした。