日記

ICT活用授業のビデオで勉強会

公開日
2011/11/29
更新日
2011/11/29

仕事

日曜日に愛される学校づくり研究会が主催するフォーラムでの算数の提案授業(多くの人と共有したい授業参照)の勉強会に参加しました。

休みにもかかわらずたくさんの先生が参加されました。この地区の先生方の熱心さがうかがわれます。ビデオを見ながら主にICT活用に関することと子どもの言葉の活かし方について話をしました。
ICTを活用することで子どもたちが自然に授業に集中していました。大人から見ればICTでこんなこともできるのだと感動するところも、子どもたちにとっては実物を扱うのと同じなのか、とても自然に受け止めていました。
この授業でのICTのよさは、無駄な時間をなくすことでテンポよく進み子どもたちの集中力が切れない、思考の過程を見える化することで考え方の共有をはかれる、この2点がありました。フォーラムで多くの方にこのことを実感していただきたいと思います。
しかし、ICTの活用以上に盛り上がったのは子どもの言葉をどう受けるか、活かすかということについてです。子どもからの予想しなかった発言や誤答に対して即時に適切な対応することは難しいことです。授業者にその時の気持ちを振り返っていただきながら、どんな切り返しやつなぎ方をすればよかったのかを考えました。
一つの視点として出てきたのが、間違えたところではなく、あっているところに焦点を当てることです。
三角形の仲間分けの条件はよいのですが、分けた三角形の中にその条件に当てはまらないものがまぎれている発表がありました。授業者はその間違えた三角形に焦点を当てたため、結局その仲間分けの条件が否定されてしまいました。そうではなく、その条件に焦点を合わせて、この条件を満たす三角形はこれで全部か、選んだものは過不足がないかと問い進めていけば、自然に正しい仲間分けにたどり着けたと思います。このような対応ができなかったことを責めることはできません。もし私が授業者であったらそのような切り返しができたという自信はありません。この授業を見てはじめて学べたことなのです。

この日はたくさんの学びができたのですが、それは子どもたちが集中力を切らさず授業に参加し積極的に発言をしてくれたおかげです。そのことにICTは大いに貢献していたと思います。素敵な授業とたくさんの熱心な先生方のおかげで充実した時間を過ごすことができました。ありがとうございました。