第3回教師力アップセミナーでの学び(石川、尾崎)
- 公開日
- 2025/09/11
- 更新日
- 2025/09/11
学生の学び
教師力アップセミナー横山先生からの学び
こんにちは!
玉置ゼミ10期生の石川百音です!!
8月23日に教師力アップセミナーに参加し、横山先生の講演を聞かせていただきました。そこで、発達に障害をもつ子どもたちへの支援や、授業づくりについて多くの学びをいただきました。
講義で特に印象に残ったのは、
「発達に少し遅れがあるからといって、誰でも特別支援学級に入れることが最善ではない」というお話です。
場合によっては、通常学級で友達の“良いモデル”を身近に見ることで、子どもの成長につながることもあります。つまり、子ども一人ひとりの特性を見極め、その子に合った環境や支援を選ぶことが大切なのだと実感しました。
また、繰り返し強調されていたのが「行動観察の大切さ」です。
子どもは一人一人違う存在であり、同じ状況でも感じ方や反応はさまざまです。だからこそ、「この子はこうだ」と決めつけるのではなく、実際の姿を丁寧に観察しながら理解していくことが必要だと学びました。
さらに、教育目標を「認知領域(知識)」「情意領域(態度・習慣)」「精神運動領域(技能)」に分けて考える大切さも学びました 。授業づくりの工夫次第で、特別な支援を必要とする子も含め、みんなが学びやすい環境をつくれるのだと感じました。
後半は模擬授業も体験しました。
「どの子にも分かりやすく、学びやすい授業とは何か」を実際にイメージすることができ、自分自身が児童役をやることで、子どもがどんなふうに授業を受け止めるのか、どんな反応をするのか、どんな子がいるのかを考えるきっかけにもなりました。
まるで子どもの目線を体験するようで、これも大きな学びでした。
今回のセミナーを通して、支援や授業づくりの工夫によって、子どもたちが安心して学びに向かえる環境をつくることの重要性を改めて感じました。
将来、教師になったときには、子どもたち一人ひとりの違いを尊重し、安心して「学びたい」と思える教室をつくれるよう努力していきたいです。(石川)
こんにちは!10期生の尾﨑勇吾です。
今回は8月23日に行われた、第3回教師力アップセミナーでの学びを記事にしていきます。
今回は横山先生から、「発達特性のある子への授業配慮と関わり方」というテーマでお話をして頂きました。自分自身、昨年の教育実習で特徴のある子と実際に関わり、とても難しいと感じ、より良い関わり方について学びたいと考えていたため、とても良い時間になりました。
中でも、2つの考え方、配慮は今までの自分にはなかったもので、現場ですぐに使えるものだと感じました。
1つ目が、相手の行動を減らしたい時は注目しないということです。学級の中に特徴のある子がいると、その子の行動に目が言ってしまい、声をかけたくなるということが実際に教育実習でありました。しかし、横山先生は、「相手の行動を減らしたい時は注目しない、声をかけない」とおっしゃっていました。注目することで子どもは「見てくれている」と感じ、その行動が増えていくとのことでした。減らしたいと思う子どもの行動に対しては声をかけず、逆に増やしたい行動をしている子どもがいたらそちらに注目することで、子どもの行動が変わっていくとのことでした。
2つ目が、行動のレパートリーを増やすというものです。横山先生は、発達障害の子どもや、自閉症の子どもは行動のレパートリーが少ないということもおっしゃっていました。そのため、良くない行動をやめるように指導しても、次の行動も良くない行動であることが多いとのことでした。これを良い行動になるようにするには、良い行動を見て学ばせ、それが出来たら褒めるということが良いとおっしゃっていました。そうすることで子どもの中にレパートリーが増え、良くない行動を指導した次の行動が変わってくるということを学びました。
今回の講演で、改めて特徴のある子どもとの関わり方や指導の難しさを感じました。しかし、子どもと関わっていく中で、今回学んだ方法を適切に使っていくことで子どもは変わっていくし、子どもがより良い人生を送っていくことが出来るということも感じました。これからも特別支援教育についてさらに学び、来年度から子どもの前に立ったときにすぐに生かせるように身につけていきます。
改めて、多くのことを学ばせてくださった横山先生、このような機会を作ってくださった玉置先生、運営委員の先生方、本当にありがとうございました!(尾﨑)