研究室日記

大府南中学校の道徳の協議会に参加して(寺坂)

公開日
2016/11/19
更新日
2016/11/19

学生の学び

10月20日に、大府市立南中学校で行われた道徳の協議会に参加させていただきました。先の小学校実習では道徳で躓いてしまったので、もう一度勉強しようと思い参加しました。

授業の内容は、東日本大地震追悼復興記念式典における宮城県遺族代表の菅原彩加さんのスピーチをもとに「命」とはなにか、「生きる」とはなにかについて考える授業でした。

玉置先生がよく仰る無駄のない導入から、彩加さんが実際に行ったスピーチを用いた展開でした。やはり、実際の映像を用いると授業の緊張感が増しますね。前から見ていて、食い入るように動画を見る生徒の姿が印象的でした。自分が同じ立場にいたらどうするのか、彩加さんはどのような思いだったのか、どうしてスピーチをしたのかなど、いろいろな立場から考え文字にあらわし、時にはグループで意見を交換しながら、生徒一人一人が深く「命」や「生きる」について考えることができた授業だったのかなと私は思いました。

グループでの話し合いの中で、私は面白い場面に遭遇しました。"彩加さんはどうしてこのスピーチをしたのだろう"という発問の時に、1人の生徒が「命の尊さと大切さを伝えたいんだと思う」と話しました。すると、グループは「大切」という言葉がしっくりきたのか、話し合いは「大切」という言葉を中心に動いていました。そして、迎えた発表の場面。私が見たグループは、「両親や、自分の命があるという幸せを噛み締め悔いのないように生きて欲しい」と発表しました。私が見ている限りではでなかった言葉が使われていました。前の班の発表を少し取り入れたり、思いついたのかな?とても、興味深く面白い場面に出会うことができました。

後から聞いたのですが、授業をされた先生はまだ2年目ということでした。若い先生だなとは思っていましたが、まさか2年目だとは。上から目線になるかもしれないのですが、とても上手で中学校実習前に見ることができて良かったです。

校長先生からは、私たちに先生になってからも勉強を続けることが大切だというお話をいただきました。教育基本法第9条、絶えず研究と修練に励みます。そして、それにすかさず反応する玉置先生と松井さんと渡部さん。野口芳宏先生の「までの努力よりからの努力」忘れずに行きたいと思います。(寺坂)

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