研究室日記

11月2日渡部さんの授業づくり記録(中田啓)

公開日
2016/11/17
更新日
2016/11/17

学生の学び

11月2日(水)のゼミでは渡部さんと大澤さんが模擬授業をしてくれました。私は渡部さんの模擬授業について学んだことを書きたいと思います。

渡部さんの授業は小6国語「たのしみは」という短歌の授業をしてくれました。

良かった点一つ目は導入のテンポがとても良いということです。導入で前回の授業の復習を行いましたが、はじめに「前回のノートを見てみて。」とさりげなく言っていて、子どもたちが前回の内容を確認できるように促していました。そして一人ひとりテンポよく指名し、それもあって子ども役の私たちも楽しくなり、ついついのってしまっていました。

また、渡部さんの表情が笑顔だということもあり、楽しい雰囲気になっていました。子ども役の私たちの中で今回も役割を決めていましたが、突拍子もないことをいう役の佐藤君の発言も他の子に「どういう意味?」と、振って上手に対応していました。

二つ目は子どもへの目線や対応についてです。児童の様子をよく見ていて、「目を閉じてイメージしてごらん。」といった指示の後、中田昂樹君が目を閉じたまま授業を受けていると、すぐに気づき対応していました。また、声が小さい子や自信なさげに言う子が発言した時は、端の子に「今の聞こえた?」と聞き、「教室のみんなにしっかり聞こえていたね。」と言ってあげることで子ども自身も自分の意見はしっかりみんなに届いていると安心できていました。

学びあいの中で出た意見としては、一つ目は子どもが話していたり、活動しているときに話してしまうということです。子どもに活動を与えた後で何か言いたくなってしまい、そこでついつい話してしまうということがありました。しかし、そこで話しても子どもは活動に夢中で聞けていないし、聞かせるために大声を出すのも教師の労力がかかりすぎてしまう。また、気づいた子どもがせっかくの活動をやめてしまうかもしれません。活動中はしっかり子どもたちに活動に集中させるようにするということが出ました。

二つ目は一番大切なことを子どもたちに言わせるということです。渡部さんの授業でも指導案段階では子どもに言わせようとしていたことも実際の授業では渡部さん自身で言ってしまっていました。玉置先生はもっと我慢するようにとおっしゃられていました。子どもが意見を重ねるところが我慢のしどころです。一番大切なこと子どもたちが思わず言うのが授業で、先生が言うのが講義です。授業をするのが教師の仕事なのでそこは気を付けなければいけません。

今回も多くの学びがありました。この中で一つでも多く自身の授業づくりに生かしていかないといけません。渡部さんの授業はついつい引き込まれてしまう授業で本当すごいなと思って受けていました。ゼミ生の授業には毎回勉強をさせられます。自身の授業力のなさが悔しいので、毎回の学びを生かした授業をできるように成長していきたいです。(中田啓)

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