中学校教育実習を終えて(百瀬)
- 公開日
- 2016/12/20
- 更新日
- 2016/12/20
学生の学び
4週間の中学校実習、無事終えることができました。先生方の熱く丁寧なご指導と、生徒との関わりによって、実践でしか学ぶことができないようなものが多く、とてもやりがいを感じました。実際に生徒と関わることで、その場その場で対応を考え行動することの難しさと、教師の影響力の大きさを大いに感じました。
生徒との関わりにて、積極的に関わることで子どもたちも反応を示し、徐々に心を開いてくれて、指示も聞いてくれるようになりました。中学校での様子を見ていると、先生と生徒の関わる時間がほんとに少ないと思いました。そんな中、生活記録は生徒の様子を知ることが出来たり、嫌な思いや悩み、先生への提案などが書かれていたりと大きなコミュニケーションツールであることを感じました。実際に教員になった時には、積極的に関わること、生活記録などの繋がりを大切にすることを大事にしたいと思いました。
学級が上手くいっていなければ授業もうまくいかない、ということを目の当たりにした実習でもありました。いくつかのクラスで授業をさせていただき、挙手の量に偏りがあることを感じました。挙手を安心してできるクラスは、クラスの仲間同士お互いに認めあっているから意見を言いやすい環境にあるのだなと感じました。意見が出ないクラスの子1人1人に実際に声をかけてみると、1人1人きちんと意見を持っていました。学級経営が授業に影響し、1人1人の学力に影響していくのであれば、教師としての責任を果たすことが出来ていないと思います。学級経営についてもっともっと学んでいきたいと強く思いました。
実習校では「学びの共同体」を取り入れていました。名前や存在は知っていましたが、実際にそのような形態の授業を見るのは初めてで学ぶこと、改めて考えることばかりでした。授業内では4人グループでの学び合いが重視されていました。グループ体形を取り入れることで、分からない子が気軽に仲間に聞くことで遅れをとらずにすんだり、できた子がそこでゴールではなく、仲間に説明することでより理解を深めたり伝える力をつけることに繋がるそうです。教師として教えることは簡単であるが、生徒に発見させるような発問をすることはとても難しいものでした。準備段階で生徒の能力や考え方を予測し、どの部分を気づかせて何を学んでほしいのか明確にしていなければなりません。担当の先生の指導により、今まで自分が気づかなかったこと考えられていなかったことにも目がいくようになり、視野を広げることができました。
授業、学級経営、生徒との関わりとすべての面で今まで自分のもっていなかった見方を持つことができた実習でした。どれも、体験を通してでしか学ぶことができなかったことばかりです。学んだことは大いに生かし、教員になるまでにもっといろんな考え方をもつべきであるなと思いました。(百瀬)