研究室日記

友達との夕食にて(古川)

公開日
2017/02/01
更新日
2017/02/01

四方山話

最近、友達と食事をしたときに出た話題について書きます。

話題は昨年の教育実習の話になりました。友達のクラスには自閉症の児童(仮 Aさん)がいたそうです。クラスではAさんをみんなが支える体制がしっかりとられていて、「Aさん、今からここにいくよ」などと児童自らがごく自然にAさんに声をかけていて、まさに「チーム学級とはこのような姿なのだ」と実感したという話を聞きました。

私はこの話にとても興味をもちました。どうしたらこのようなクラスが作れたのか聞いてみたところ、先生は、Aさんが自閉症であることをクラス全員に話していた。さらに、こんなところにAさんは困難さがあることなど、学級の子どもに詳しく話していたとのことでした。また、Aさんとトラブルをおこした際に、先生は相手の児童に対して、「Aさんは天気が悪くなると機嫌が悪くなることを知ってたよね。それを知ってたうえで怒らないといけなかったのかな。少しでも許そうという気持ちはなかったのかな?」と話していたとのことでした。

私はそれを聞き、衝撃を受けました。Aさんをそのようにかばったら、他の児童は怒るのではないかと思ったのです。このことを聞いたところ、友達も同じことを思ったらしく担任に聞いたということです。担任の先生は、
「みんな一人一人特性がある。その特性をみんなが理解して受け入れる気持ちが大事なんだよ」
と言われたそうです。

友達は、その先生は一人一人の特性を知った上で、Aさんにだけ配慮していたことがわかったそうです。児童一人一人の特性を知っているからこそ児童と教師との信頼関係があり、このような指導ができるのではないかと思いました。また、その先生は、「前期は休み時間などには児童ととにかく一緒になって遊ぶ。後期は教師の机から全体の様子を見ることに徹する」と言われたそうです。

私たちの話は、いつしか「特性」と「個性」の違いは何なのかという話になっていました。今もなお結論がつかないままです。これはぜひゼミで話し合ってみたい言葉だと思いました。

実習で学んだことを仲間と話すのはとてもいい刺激になると実感したご飯でした。(古川)

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