研究室日記

第5回教師力アップセミナー(野口晃菜先生)での学び(池田、斎木)

公開日
2024/12/28
更新日
2024/12/28

学生の学び

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 みなさん、こんにちは!玉置ゼミ10期生の池田です!


 今回は第5回教師力アップセミナーでの学びを記事にしたいと思います。今回は野口晃菜先生にお越しいただき、インクルーシブ教育について教えていただきました。


 野口先生の講演のなかで、「社会の中に差別が組み込まれている」というお話がありました。例えば、トイレにある手をかざすだけで流れるセンサーは、視覚障害者の方からするとセンサーの位置が分からず不便に感じるということがあります。このお話を聞いて、私がこれまで便利だと思っていたことが、実は誰かのバリア(障壁)になっているということを知りました。そのように考えると、非障がい者を中心に設計された社会であることを感じました。


 そのような差別をなくしていくために考えることとして2点挙げられます。


 まず1点目は、最初から多様な人が利用することを想定して設計するべきであるということです。教育においても同様で、色々な子どもがいることを想定して授業を設計することが大切であると学びました。課題が簡単すぎて退屈に思う生徒もいるかもしれないということを考えると、パターンや段階で、自分にあう学び方を選択できるようにする方法も効果的なのではないかと考えました。


 2点目は、合理的配慮について子どもと話し合う機会をつくることです。バリア(社会的障壁)から最大限に守るために、その児童生徒にとってどのようなことが障壁となっているのかを話し合い、検討していく建設的対話が大切であると学びました。児童生徒の困り感を理解し、建設的対話を通じて合理的配慮をし、学びやすい環境を整えて行きたいと感じました。発達障がいのグレーゾーンがクラスに2.3人いるといわれている今の時代に、教師としてどのような手立てが必要なのかを今回のセミナーを通じて学ぶことができました。児童生徒は、自身が抱える困り感をなかなか口にすることは難しいと思うので、気づいてあげられるような関わりをしていきたいです。(池田)



 こんにちは!玉置ゼミ10期生の齋木です。今回は11月16日に野口晃菜先生にお越し頂き開催された第5回教師力Upセミナーでの学びを記事にさせていただきます。


 先生のお話を聞きインクルーシブ教育について3点学ぶことができました。


 1点目は,インクルーシブ教育の定義を踏まえた授業の工夫についてです。


 まず,学校というものは多様な人と共に生きる場所です。しかし中には障がいのある子もいます。その子たちは,障害のない子と同じように行動することは簡単ではありません。そこで分けてしまうと,差が生まれてしまいます。現在,通常の学級通えない子が増えている現状であり,これでは同質性が高まりません。このような課題を解決するために,障がいの有無に関わらずみんなが同じように学べるような授業づくりをすることが教師の役目であることが分かりました。誰に対しても差の出ない授業を工夫して作っていこうと思います。


 2点目は,インクルーシブ教育推進のポイントについてです。


 大切なことは,すべての子どもの意思表明の機会を作り,誰もが意思表明しやすい環境をつくることだと野口先生はおっしゃっていました。私は,特に中学校の実習を通して,中には自分の意見を言えない子がいることを感じました。そのため誰もが意見を言えるような雰囲気を教師が作っていくことが大切であると分かりました。また,子どもたちだけではありません。大人たちも意思表明しやすい環境をつくり,チームで乗り越えることが大切であるとおっしゃっていました。子どもたちだけではなく大人たちも一人一人考え方は異なります。それを互いに尊重し合う雰囲気が大切であると感じられました。


 3点目は,決め事は子どもたちに選択させるということです。


 「自由進度学習」という言葉があります。これは自分自身で学習方法を選択し,取り組んでいくことです。例えば英単語を覚える際,書いて覚える人や読んで覚える人など暗記の仕方は人それぞれです。このように子ども一人一人にとっての最善を考え,子どものしたいことを尊重することが大切です。また,学級で何か決め事をする際もそうです。教師が決めるのではなく子どもたちに投げかけ,決めさせることが大切であると分かりました。


 最後に,野口先生のお話を聞いて,インクルーシブ教育について深く考えられる機会となりました。将来自分が教師となった時,きっとクラスに支援が必要な子がいると思います。その際は今回の学びを生かし,クラス全員が差の出ないような授業や雰囲気をつくっていこうと思います。貴重なお話をありがとうございました。(齋木)