5月22日春日井市立鷹木中学校での学び(河上)
- 公開日
- 2025/06/06
- 更新日
- 2025/06/06
学生の学び
こんにちは!10期生の河上です。今回は、5月22日に訪問させていただいた春日井市立鷹木中学校での学びを記事にまとめていこうと思います!
【数学の授業から】
今回は1年生の数学の授業を見学させていただきました。子どもたちはとても元気で、たくさん発言をしていました。しかし、そのまま自由に発言させていると、次第に“できる子”だけが発言するようになり、“できる子”だけで進む授業になってしまいます。そのため、元気な雰囲気を生かしつつも、聞くべきところではしっかりと静かに聞くという「メリハリ」が大切であると学びました。
また、「教師が子どもたちにもっと語りかけること」が大切だという学びもありました。数学の授業を通して、子どもたちにどうなってほしいのか、玉置先生が担当の先生に尋ねると、明確なビジョンを持っておられました。それをもっと子どもたちに語ることで、思いのある授業が生まれます。子どもたちの「こうなりたい」という願いを常にイメージし、ときにはそれを伝えることの重要性を学びました。
【講演から】
「確かな学力を育む主体的な授業の実現に向けて」という演題の講演からは、大きく2つの学びがありました。
1つ目は、「子ども主体の授業は“振り返り”から始まる」ということです。振り返りを通じて、自分自身をメタ認知できるようになっていきます。また、振り返りに書くことは「反省」や「授業のまとめ」ではありません。授業の中で心が動いたことや、モヤモヤしたことを書くことが大切です。さらに、それを子ども同士で共有することにも大きな意味があります。そうすることで、「先生に褒められるための振り返り」を書くのではなく、本音が出てくるようになります。
2つ目は、「確かな学力を形成するには、“入力<出力”の授業が効果的である」ということです。聞くことが多い授業では、子どもは“わかったつもり”になりがちです。だからこそ、アウトプット(出力)の多い授業にすることが大切です。交流の時間を多く取り入れることで、出力の機会を増やすことができます。ただし、授業中だけ話し合いの時間を用意しても効果は限定的です。そこで、朝の時間などを活用し、「2分間話し続けるグループワーク」などを取り入れて、子どもたちが“話すのが楽しい”と感じることが大切だと学びました。
久しぶりの学校訪問でしたが、現場を直接見ることで、学びの深さがまったく違うことを改めて実感しました。今後もたくさんの授業を見て、さらに学びを深めていきたいと思いました。中学生のときにお世話になった先生に再会できたことも、とても嬉しかったです!
鷹木中学校の先生方、そして玉置先生、本当にありがとうございました!!(河上)