研究室日記

第1回教師力Upセミナー赤坂先生からの学び(齋木・間宮・道下)

公開日
2025/05/27
更新日
2025/05/27

学生の学び

 こんにちは!10期生の齋木です。先日5月10日に第1回教師力Upセミナーが開かれ、赤坂真二先生にお越し頂き、たくさんの学びが得られました。今回はその学びを記事にさせていただきます。今回のご講演から「遠心力と求心力」 「ウェルビーング」の2点が印象に残りました。


 まず、「遠心力と求心力」についてです。現在の日本社会は、遠心力が高まっていると言われており、これは日本企業の課題で、人材の流動化が激しく多様な働き方のため、バラバラに離れていく遠心力があるそうです。そこで、人材を集めるために求心力が大切だそうです。学校現場でも、外国籍の児童・生徒が増え、多様性を認める時代に変わっているように時代は変化してきています。こうした変化の時代には遠心力が強まり、求心力も大切になる、この2つのバランスが大切です。また、学級経営でも主体性が発揮されやすい学習環境の構築が必要で、子どもたちが学校へ行きたいと思える学級づくりの工夫も重要であることが分かりました。こうした点から、私が教師となり、学級を持つ際は社会の変化に対応することはもちろん、子どもたち1人1人の個性を把握し、安心できる学級づくりに励みたいと思います。


 次に「ウェルビーング」についてです。ウェルビーングは次の教育の柱で重要な要点になるそうです。しかし、ウェルビーングは「幸せ・ハピネス」とも言われますが、不登校等悩みを抱える子ども。そして、教師の幸せも考えるべきであると仰っていました。教師の志望としてのアンケート結果の第1位は「子どもが好きだから」でありながら、働き方改革としては、時短に意識しすぎており、本当の幸せが欠けているそうです。幸せを得るためには、子どもの幸福感の第1位と同じように人とつながる共同体感覚が大切であることが分かりました。私が学級経営をする際は、子ども同士のつながりも意識し、私もたくさん子どもたちに関わって、学級の児童も教師もみんなが幸せでいる状態を作りたいと思います。


 今回は以上2点について特に知ることができました。今回の学びは、今後の教育にもつながりますし、私自身、もう4年生となり、来年からは学校に勤務する可能性もあるため、生かしたいと思います。今回も貴重な機会を頂き、ありがとうございました。(齋木)



 こんにちは!10期生の道下です。第1回教師力アップセミナーでは赤坂真二先生から学級経営について「子どもも先生も幸せに包まれる教室をつくるために」というサブタイトルのもと、お話をいただきました。私の卒論でも「幸せ」がキーワードになるので参考にさせていただきたいことばかりでした。今回は2点に絞って記述します。


 


 1つ目は子どもの「幸せ」の在処についてです。私は30人いたら30人それぞれが幸せを感じる瞬間はバラバラだと考えており、子どもたちが幸せに学校生活を送ることを難しく考えていました。しかし赤坂先生のお話から、子どもの幸せには共通項があると学ぶことができ、自分が教師としてどうあるべきかのイメージが鮮明になった気がします。子どもたちは他者とつながることに幸せを感じ、共同体感覚が生活の充実感にもつながる。つまり子どもたちがつながるカリキュラムや授業を作る必要があるということです。また「誰の意見が役に立った?」と他者を意識させる声かけを行い子どもたちが学び合うことの良さを再認識する機会を作るなど、教師が共に学ぶことの大切さを伝えることも重要だと学びました。


 


 2つ目は「学び方」についてです。赤坂先生は「かかわり方スキル」を提示されていました。子どもたちが他者と関わる良さや、他者の意見を聞き、協力し合うことの楽しさを体感するために、相手の話を最後まで聞くことや相づちをうちながら聞くことなど、聞く側と話す側のスキルアップを向上させることが重要だということです。「なるほどね」や「そうだよね」と話し合いながら学ぶことで発言者の自尊感情が上がる効果もあり、所属感にもつながるので、1つ目の幸せにも関係してきます。子どもたちが学校の中で他者と学ぶスキルを身につけることが社会に出てからも大きな力になると思いました。


 


 赤坂先生の巧みな話術であっという間の2時間のセミナーでした。赤坂先生の表情からこれまで先生と学ぶことができた子どもたちは幸せだっただろうなとも思いました。私もこれから出会う子どもたちが幸せに生きていくことができるように教師力を磨いていきたいです。このような貴重な学びの機会をいただき、赤坂先生そして玉置先生に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました!(道下)





 こんにちは!10期生の間宮です。第1回教師力アップセミナーでの学びを記事にしたいと思います。


 今回は、赤坂真二先生から「The 学級経営-子どもも先生も幸せに包まれる教室をつくるために-」というテーマでお話を聴かせていただきました。その中で、特に印象に残ってる学びが2つあります。

 1つ目は、子どもの幸せは共同体感覚にあることです。子どもたちに「学校生活の中で幸せと感じることは?」と尋ねたとき、「友達」や「遊ぶこと」など、他者との繋がりを意識している回答が多いことを初めて知りました。そして人と繋がっている感覚、共同体感覚は、生活における満足感や幸福感と強い関わりがあると学びました。私は、子どもたち1人1人が居場所があると感じられる学級をつくりたいと考えています。共同体感覚は、学級への所属感や居場所づくりに繋がると感じます。相手意識をもたせること、それを発揮できる機会を設けることで、子どもたちの共同体感覚を高めていきたいです。

 2つ目は、授業課題と振り返りについてです。「○○を全員が見つけることができる」のように行動表記型課題を設定することで、ゴールが明確で目指しやすいものになり、勉強が苦手な子どもも取り組むことができると学びました。教育実習のとき、子どもたちの習熟度が異なる中で、どんな課題なら取り組みたいと思ってもらえるだろうと苦戦していたので、実践したいと強く感じました。
また、授業課題だけでなく、学び方課題を振り返ることを学びました。誰の、何で、理解できたのかを振り返ることで、学びを点ではなく線で繋ぐことができると感じました。

 学級経営のプロフェッショナルでいらっしゃる赤坂先生のお話を初めて聞かせていただけて、大変貴重な時間でした!今回もこのような機会をいただき、ありがとうございました。(間宮)