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素直と継続

公開日
2010/02/25
更新日
2010/02/25

交流館

福岡県頴田小学校のS先生から授業診断後のメールが届きました。
「素直」に診断の処方箋を実行し、「継続」していくことの大切さがわかります。
また、志水塾と授業診断を連続的な日程にしたことにより、効果は倍増しました。
幸運の連続でした。
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「先日は、志水塾福岡大会、頴田小学校での授業診断、ありがとうございました。
二日も続けてお話が聞けたこと、初任から2年続けて先生に授業を見ていただき御指導いただけること、私はなんて幸運なんだろう!と、人との出会いと、この環境に感謝、感謝です。

先日の「多いほう 少ないほう」の授業診断では、自力解決に入るまでの時間が長すぎること、子供たちが解けそうかどうかの早い判断、子供の思考回路にあった効果的な図、を課題としていただきました。

 本時では、私とN先生は2列の図が答えを導くのに有効だと思いましたが、「ちがい」の図と重なって混乱してしまいました。授業としては、失敗だったのかもしれませんが私にとっては子どもってこういう思考なんだ、ということに気付けた大きな瞬間で、大変勉強になりました。手立ては色々な視点から吟味しなければならないと、教材研究の奥深さを実感しました。「失敗は成功のもと」になるように、この経験をこれからに生かしたいと思います。

 早速、診断の次の授業は私がT1でさせていただきました。
1. 主問題を解き始めるまでの時間を10分以内にする。
2. 子供の言葉を板書に残す。
3. みんなが練習問題を解くことができる。

これを大きな目標にして、臨みました。
1. は、クリアできました。
2. は、黒板に子供の言葉はたくさん残りましたが、まだまだ板書計画が甘かったと反省です。
3.  は、見事にみんな○がつきました。思わず嬉しくて「みんな○だよ〜」と叫びました。

学力の厳しい子が「今日の算数楽しかったから、もっと解きたい気分。」と言ってくれました。

授業をした放課後には、N上先生と授業の話や子供の反応を話してアドバイスをいただきました。

1時間目の算数が楽しくて、1日いい気分でした。子供も、「わかった、できた」日は、こんな気分なのかな、と子供になった気分でした。

昨年度は、全ての子供にとって、居心地がいい教室ってどうしたらできるのだろうと悩んでいました。今年度、N先生とT1、T2で志水メソッドを活用した授業に継続的に取り組んだことで、子供たちの授業を受ける姿は日を追うごとに確実に変わってきています。
たとえば、子どもたちが「友達の考えを聞く」ことが自然と身についてきたこと、教師の問いやボケに敏感に反応するようになってきたこと、自分の言葉や友達の言葉を使って表現しようとすること…。「○○君の考えが、なるほどでした。」「○○さんの図がわかりやすくてわかったよ。」と、わかるまでの過程に友達の存在が実感できること。志水メソッドは、教師と子供、子供と子供をつなぐ学級経営にも繋がる温かい学習指導技術だと感じています。

志水先生も落合先生も「続けることが大事」と、志水塾福岡大会でも頴田小での講演でも何度も言われました。
今回学んだこと、日々の授業で継続して自分の力にしていきたいと思います。
志水先生、落合先生、ありがとうございました。」

もうひとつアドバイスしたことは、T1を固定化しないで、変わりなさいということでした。補足すれば参観した授業は失敗ではありません。かなりの子どもが最後の問題は解けていた。混乱した部分があったということです。

[志水廣の公式ホームページ]