UD27 できない子ほど
- 公開日
- 2014/07/24
- 更新日
- 2014/07/24
授業のユニバーサルデザイン
できる子どもをほめるのは当たり前。
できているところがあるから、例えば、計算、式、答えなどが正解だと、ほめるところがあるので、ほめることができる。
では、できない子どもはどうなのか。
できていないのだから、ほめることができない。
だけれども、できない子どもほど、ほめてあげないと、やる気は起こらない。
ほめてあげないで、やる気は起こるのか?
この簡単な事実を忘れてはならない。
ただし、現実は、できないのでほめるところがない。
この負のサイクルの転換が必要である。
どうすればよいか。
まずは、少しでもできる状態をつくることである。
式、計算、答えの順番があるとすると、式を立てることができたら○である。
次に計算の途中があっていたら○である。
さらに、最後まであっていたら○である。
この方針を部分肯定という。
要約すると、できていない状態からできている状態へと、問題解決の一歩を進めてあげるのが教師の役割である。
○付け法の精神は、どの子も○にしてあげたいということである。
そのためには、部分肯定の精神に基づいてやりたい。
「ここまでは合っているよ」
と指摘したい。
全く手がついていない子どもには、問題解決のスタートと方向性を教えてあげたい。
そうすれば、自力解決の時間に何も書かないという子どもはなくなる。
どんな言葉かけをするのか、それが教材研究である。