どんな授業なの?
- 公開日
- 2008/07/10
- 更新日
- 2008/07/10
交流館
長野県のHさんからメールが来ましたので紹介します。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
さて、先日の金曜日、我が校の音楽会がありました。自分のクラスも含め、受け持ち学年の4クラスが、無事に発表できたことを学年主任としておかげさまだと思いました。以前より、校長、教頭から、「ぜひ、先生のクラスの授業を見せて欲しい。○付け法や意味づけ復唱法がどんなものか勉強したい。」と言われていましたが、今回の音楽会の発表を見て、「1年生のレベルじゃない。ますます授業がみたくなった。」と言われました。たぶん、子ども達の指揮者への集中の仕方やクラスのまとまり感からそう言っていただけたと思っていますが、これも、私は志水メソッドのおかげだと感じています。
実はうちのクラスには特別支援を受けている児童がいますが、その子は発音がとても不明瞭で、私が注意深く聞いていてもなかなか1回では喋っている内容を理解できません。2度3度と聞き直していると、必ず、クラスの子全員も真剣になってその子の言葉を理解しようと耳を傾けてくれます。そして、しまいには「Yくんはこう言おうとしているんじゃないの?」と私より先に聞き取ってくれます。そしてYくんに「そうなの?」と聞くと半分涙目になりながら、嬉しそうに頷いてくれます。そうするとクラスのあちこちから「なるほど〜」「そうか〜」「○○したかったんだよ」と安堵の声と分かった喜びの笑顔が溢れます。算数の共同追究の時間ではないけれど、まさにお友だちの心を聴いて、理解し合える子ども達の姿が1年生の教室にあるんです。しかも、真っ先に理解をしてくれるのは、優秀な子ではなく、どちらかというと家庭的なことや行動的な面でいつも私が心を砕いている子ども達なのです。そういう子達が授業や生活の中で弱い立場の子に一番心を遣っていてくれることが嬉しくてたまりません。
そして「お友だちのことをわかろうとしてくれて本当にありがとう」と心から声を掛けている自分がそこにいます。そういう自分に今までずっとなりたかったのですが、どうしたらいいのか、そういう気持ちを素直に出してしまって良いのか、それさえ見えていなかった私を救ってくださったのが志水メソッドでした。
新しい学校に移り、3ヶ月を過ごした今、そのことをはっきりと感じています。音楽会までの日々が毎日楽しく、子ども達と一体になって作り上げられたのも、毎日部分肯定で子ども達の伸びを認め、励ましてきたおかげです。志水メソッドは子どもも育つけれど、本当に育っているのは教師の方だと実感しています。志水メソッドと出会えたこと、そして出会わせてくださった志水先生やG校長先生に心から感謝しています。本当にありがとうございます。これからも一歩ずつ自分を成長させていきますので、よろしくお願いします。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
志水メソッドは、子どものよさを見付け、励ますところが一番の基本である。
○つけ法、意味付け復唱法はそれらを実現するための道具である。この道具は、教師の心を映し出す。少しでもよいところを見付けるという部分肯定の精神が根底にある。
Hさんは、志水メソッドに出会い実践し、納得がいかないとき志水メソッドの実践校に赴き話しを聞き、また、実践を繰り返すことをした。そして、自分のものにされた。
最後の方でも書かれているように、「教師自身も育つ」方法である。
私もHさんに感謝いたします。これからも志水塾メソッドを実践しつづけてください。
[志水廣の公式ホームページ]