楽しい算数の授業 9月号
- 公開日
- 2008/08/09
- 更新日
- 2008/08/09
志水廣:書籍紹介
楽しい算数の授業 9月号 テーマ 「話し合う力」を育てる算数授業
久しぶりに本誌に投稿しましたよ。
【総論】
子どもからでてくるキーワードに着目して「話し合う力」を育てよう
授業力アップと教師のコミュニケーション力
集団思考を支える「話し合う力」の指導
【学年別実践事例】
[1年]「話し合う力」を育てるためには
[2年]児童の意見と意見をつなぐ教師の問いかけ
刊行: 2008/8/4 対象: 小学校
仕様: B5 74頁 在庫: あり
定価: 830円(税込) 出荷予定: 2008/8/13
http://www.meijitosho.co.jp/zasshi/shosai.html?zasshi=%8Ay%82%B5%82%A2%8EZ%90%94%82%CC%8E%F6%8B%C6
目次
楽しい算数の授業 2008年9月号 No.289
特集 「話し合う力」を育てる算数授業
【総論】
子どもからでてくるキーワードに着目して「話し合う力」を育てよう/志水 廣
授業力アップと教師のコミュニケーション力/津田 健造
集団思考を支える「話し合う力」の指導/大谷 一義
【学年別実践事例】
[1年]「話し合う力」を育てるためには/宍戸 与一
[2年]児童の意見と意見をつなぐ教師の問いかけ/吉田 真由美
[3年]「わり算」既習のかけ算の考えを使って練り上げる/竹内 真紹
[4年]話し合いの視点を示す発問を/常本 知恵子
[5年]円周と直径の関係を話し合い,探求する姿を求めて/白石 雅子
[6年]話し合いを深める発問の価値/境 勝徳
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自著を語る
『学校運営・学級経営のチェックポイント55−学級担任の24時間』/釼持 勉
授業力アップ! 今月の授業と発問
【1年】(ながさくらべ)どっちがながいかな/中村 佳乃
【2年】(なんばん目)○の図をつかってなんばん目か見つけよう/小島 久美子
【3年】(あまりのあるわり算)グループ作りでわり算を考えよう/足立 絹子
【4年】(何倍になるのかな)何倍になるかを考えてとこう/稲川 美江
【5年】(小数÷小数)小数でわるわり算の余りの求め方を考えよう/北川 尚
【6年】(変わり方のきまりをみつけて)変わり方のきまりをみつけて解こう/野尻 幸志
連載【楽しい授業の情報・連載講座】
算数が好きになる問題
[1年]りんごはいくつ つかうかな/鈴木 純
[2年]形 はっ見!/永野 由美子
[3年]どんな形になるかな/佐藤 潔人
[4年]二等辺三角形をつくろう/土居 美保
[5年]奇数+奇数+奇数+奇数/時川 郁夫
[6年]宝のありかを探せ!/北岡 愛
算数授業奮闘記(77)
子どもが「たのしい」と言う授業づくり/宮本 恵美子
算数教育ホットニュース(78)
新たな授業実践へのスタート/金本 良通
学力テスト予想問題にチャレンジ!(6)
図形を日常に見出す/井上 大祐
新教育課程で算数科はどう変わるのか(18)
算数の新学習指導要領—第2学年の概要—/長崎 栄三
算数好きの子どもを育てる授業の改善(6)
「当たり前!」と思っている算数授業像は当たり前か?⑤—筆算指導をすればするほど計算力は弱くなる!?—/山本 良和
数学的理解研究を生かした算数教育(6)
数学的理解の2軸過程モデルに基づく算数科授業構成の原理と方法/小山 正孝
指導と評価と支援の一体化(6)
座席表とチェックリストの活用/菅野 宏隆
人間愛に基づく算数の指導と評価(12)
指導の準備が丁寧で子どもへの思いやりが足りない例/片桐 重男
表2
算数Short story「九月に九九を考える」/鈴木 将史
表3
今月の楽しい問題チャレンジコーナー「階段の上り方は何通りありますか」/東原 正ニ郎
編集後記
今月号では,特に「表現力」について注目し,考えたこと,判断したことを,授業の中で,お互いに「話し合う」コミュニケーション力について取り上げることにした。この場合,授業を構成するのは,教師と子どもたちである。よって,教師と子ども,子どもと子どもとの関係性において「話し合う」ことが求められる。コミュニケーションというと子ども同士だけを想起しやすいのであるが,教師も授業の中で共に考え,判断しているととらえることができる。
では,なぜ,「話し合う」必要があるのだろうか。また,何をどのように「話し合えば」よいのだろうか。現場を訪問すると,子どもの発表の場面では,単に,式や答えのみの発表で終わっている授業をみることがある。これでは,単なる発表であって,話し合うということになっていない。そこで,算数の内容では,どんなことを話し合えばよいのか,また,その内容をどのように教師,子どもたちに対して話し合わせればよいのかについて,総論と実践事例を提供していただいた。
津田氏には,足場理論に基づいた話し合う場と内容を提供していただいた。大谷氏には,子どもの考えを読みとる力,子どもの表現を関連させる力について提起いただいた。志水も久しぶりに投稿した。教科書に出てくる場面での話し合う力について述べた。お読みいただければ幸いである。今回の特集号によって,算数の授業で話し合う力が育つことを願っている。
(志水 廣)
[志水廣の公式ホームページ]