第6回(通算164回)田中英海先生 講演内容
- 公開日
- 2026/01/25
- 更新日
- 2026/01/25
活動報告
令和8年1月17日(土)、教師力アップセミナーを開催しました。今回は、筑波大学附属小学校の田中英海先生をお迎えし、「子どもと創る算数の授業づくり」をテーマに、具体的な実践事例を交えながらご講演いただきました。
講演は、「AIや電卓が計算をしてくれる現代において、なぜ算数を学ぶのか」という根源的な問いから始まりました。田中先生は、算数の学びを「日常から算数の世界へ行き、解決し、再び日常へ戻る(算数化)」という循環として捉える重要性を示され、計算技能以上に、日常の事象を数理的に捉え、論理的に考える過程そのものに価値があることを強調されました。
実践例として紹介された3年生の「棒グラフ」の授業では、「廊下を走る人を減らしたい」という子どもの困り感を出発点に、人数を記録する活動を通して、子ども自身が表現方法として棒グラフを獲得していく姿が示されました。また、3年生の「かけ算の筆算」では、教科書の流れを区切り、「他の数でもできるのだろうか」と問い返すことで、子ども主体の学びへとつながる工夫が紹介されました。さらに、「分ける」「変える」「揃える」といった見方・考え方をキャラクター化し、子どもが問題に応じて使い分ける実践が示されました。
本講演を通して、日常の事象から算数の問いを見出し、子どもとともに算数を創り上げていく授業づくりの意義を改めて実感しました。田中先生に心より感謝申し上げるとともに、参加者一同、明日からの実践への意欲を新たにしました。