いきなり問題、
1 授業の主役は誰ですか。
2 文科省は今回の改訂でも個性の尊重・個性重視をいっている。○か×か。
3 平等は善、差別格差は悪。差別社会をなくして平等にするのは○か×か。
4 研究に研究仮説は必要である、○か×か。
5 授業の終わりに、授業の振り返りは必要である、○か×か。
会場の反応は、1は、子どもが大多数。2は、半々。3は、×が少し多い。4は、○が多数。5は、○が多数。
さあ、野口先生の答えは、興味津々だね。
我々教師は日々判断の連続である。判断する基準は、A観念的机上論とB体験的実践論がある。
1の答え、授業の主役は教師である。子どもが主役というのはAということである。子どもは主賓。主賓は最も大切なお客で、明日も授業を受けたいという気持ちにさせないといけない。
2の答えは×。おびただしい基礎がなければ個性は伸びない。
個性を育てることは個性をつぶすこと。つぶされてもつぶされても出てくるのが個性である。
3の答えは×。ソ連のキエフへ行ったときの話。がんばって働いても給料は同じなので勤労意欲が湧かない。16時に着替え始め、17時にはすぐに退社する。格差は重要。毎日忘れ物をする子とたまにしか忘れ物をしない子の叱り方が違うのは当然である。体験的実践論にしたがって、判断しなければならない。
4の答えも×。自分の学校の研究仮説を書けますか。書けないね。だから×。今までの自分の実践は、改善と工夫の繰り返しである。研究のまとめは、工夫したこと改善したことを記述した方がよい。
5の答えもまたまた×である。振り返りに慣れると何の役にも立たない。形式化するとマンネリになる。振り返りが必要なのは「教師」である。