20代からの教師修業 出会いと挑戦 −4−
- 公開日
- 2015/07/19
- 更新日
- 2015/07/19
活動報告
教師修行の始まり
福山先生の教師修行が始まりました。
福山先生は、毎日の指導案を、赤で修正をしていました。
振り返ることが大切だ。振り返るとは何か?
子供を見ることだ。
圧巻なのは「守破離」(学級通信)
土井先生の「一人ひとりの記録を残せ」のアドバイスに従ったのです。
毎日全員の名前を書き、ひとりの子につき3行良いところを毎日書いた。
初年度は1週間に1回、2年目は3日に1回、3年目以降は毎日書けるようになったそうです。
学級通信は、年間900号になります。
たしかに、見る目が育ってくるでしょう。
私は、囲碁、将棋をやる。囲碁、将棋も記録の世界だ。学級通信で、子供を記録できるようになると、出会いが増える。
修行の対象が、子供との出会いから、教材との出会いに拡がっていきます。
子供のことを知るためにはこどもの目線に立つべきだ。
「半紙ってなぜ半紙っていうの??」
「なぜ黒板っていうの?」
「やつ手っていうけど8つじゃないよ!なんで??」
身の回りにはいっぱい勉強しようと思ったらできるものがある。それをノートに書いていく。
まさに、有田和正先生の世界です。
「ナナホシテントウムシの背中はどんな模様になってる?ノートに書いてみよう」
「蝶の幼虫は足が16本あるよ。成虫は6本しかないはずなのに、なぜ?」
「阿蘇山という名の山はない。熊本の人達は知らない。」
福山先生は、“童心に還れ”と言いました。
童心とは、「わからないものをわからない」という素直な心です。
童心が、同心になり、動心となって、最後に憧心となるのです。
先生たるもの、憧れの存在になるべきなのです。
“無知の知”といいます。
「知らないから勉強して子供に伝えるのだ」という土井先生のことばが、福山先生を動かしているのでした。
福山先生の教師修行は続きます。