第4回教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(中田啓)
- 公開日
- 2016/11/12
- 更新日
- 2016/11/14
学生の学び
10月10日に教師力アップセミナーで野口芳宏先生の講演を聞きました。
3部構成でしたが、今回は第3部の「国語学力を向上させる基礎基本」について学んだことを書きます。
この時間は野口先生が「おにごっこ」の題材を用いて、小学校2年生に対する授業についてお話してくださりました。私が一番驚いたことは「直せるものは既習、未習に関係なく、すべて漢字に直して板書をする」ということです。私の中には授業で使う漢字は習ったものでないといけないという思いがあり、教育実習などでもそういった点に注意して授業をしてきました。ただ、習ったものばかりの授業では野口先生のおっしゃられる「教材の抵抗」というものがありません。
また、野口先生は国語の基礎として、漢字と語彙、読字力などを挙げられており、これらの基礎は早くから何度も見ることで身についていくものだと話されていました。そういった点でも、まずは子どもの目に多く触れさせるということが大切なのだとわかりました。
野口先生はしきりに教えるチャンスを逃さないということを話されていました。今の漢字についてもそうですが、「おにごっこ」の題材でやった要約も子どもに早いうちから取り組ませることが大切だとわかりました。確かに、大きくなってから子どもに要約というものを教えるとしても、そのころには文章はより長く、難しくなっており、子どもたちは抵抗を感じてしまいます。
授業の中にある教えるチャンスを逃さず、早いうちから慣れ親しませるということは私自身今後意識して行っていきたいですし、またそれを行うためには知識が豊富でないとできないと思います。
これから教師になっていく上で子どもの姿を常に良い方向に変えていけるように、しっかり基礎・基本の身についた子どもを育てられるように頑張っていきたいです。今回もまた多くのことを学ばせていただきありがとうございました。(中田啓)