研究室日記

10月15日授業深掘りセミナーに参加して(牧野友)

公開日
2016/11/26
更新日
2016/11/26

学生の学び

10月15日授業深掘りセミナーに参加しました。伊藤先生の国語「熟語の構成」、神戸先生の数学「中点連結定理」の授業を生徒役として見させていただきました。

伊藤先生の授業で、「うけの授業」を体験しました。教師が教えたいワードを子どもの中から引き出すようにやりとりをするのです。例えば、子どもの発言を「そうなの?」「〜なのね。」と答えとして受け止めず、「他の答えがあるのでは?」と子どもに考えるさせる。ずれた答えに対して「え?」「あれ?」と揺さぶりの言葉をかけて、本人につきかえす。などです。肯定も否定もされないため、子どもはやる気をなくすどころか別の考えを探そうとします。これは、生徒役をしてみて感じました。そして、教師の欲しいワードに近づいていくのです。また、この授業をするには、テンポやスピードが大切だと先生はおっしゃっていました。確かにそうだと私も体験して思いました。教師が作り出す「間」に、子どもが巻き込まれる時、授業を受けていて楽しいと感じます。そして、楽しいから授業を聴き、学習内容に興味をもちます。このような「うけの授業」を私もしてみたいと思いました。子どもの心が動く授業とは何か考えていきたいと思います。

神戸先生の授業では、前時の復習で、よい答えが出ない場合について教えていただきました。まずは、教師がどんな言葉を子どもたちから引き出したいか考え、意識することが大切だそうです。意識をしていると、子ども達のたくさんの発言の中から欲しい言葉をピックアップすることができます。本時につなげる復習を短い時間でやるための工夫だと思いました。さらに、ノートや教科書を手掛かりにする学級をつくっておくことで、より時間を短縮できるそうです。学級づくりと授業は、やはり関係しているのだなと感じました。また、先生の授業はタブレットを使われていました。GCというアプリを使って、図形の問題を考えました。このアプリを使うことで、図形を固定化せず子どもの考えを広げることができると感じました。ただ、あくまでもタブレットは一つの力を拡大する道具であり、考えるためのきっかけであることを忘れてはいけないとおっしゃっていました。使えばよいという訳ではなく単元によって使い分けるとこが大切だと学びました。

教師は子どものために様々な工夫をして、授業を盛り上げ、学習内容に興味を持たせる努力をしなければなりません。今回のセミナーでその工夫の一部を学ぶことができました。ありがとうございました。他にもどんな工夫があるのか調べたり、考えたりしてきいたいと思います。(牧野友)

  • 320852.jpg

https://asp.schoolweb.ne.jp/2190001/blog_img/5801213?tm=20240805123920