研究室日記

11月12日教師力アップセミナー(田中博史先生)に参加して(渡部)

公開日
2016/12/15
更新日
2016/12/15

学生の学び

 11月12日、大口中学校で行われた教師力アップセミナーに参加させていただきました。
今回の講師の先生は田中博史先生です。

 田中先生のお話を聞いて感じたことは授業でも、子どもとの接し方でも「引き出しをたくさんもつこと」の大切さです。

 田中先生のお話の中に、子どもたちの注意力を高める仕組みを教師が仕掛けるというお話がありました。何か仕掛けがあるのではないかと思ったときに子どもは主体的になるそうです。いつも同じパターンの繰り返しではなく、少し変えてみる。例えば、「カキが10個あります」と言いながら9個しか出さない。子どもたちが今回はどんな仕掛けがあるのだろうとワクワクするためにも、同じパターンではいけません。仕掛けの種類をたくさんもち、子どもたちをワクワクさせられるような、子どもたちの注意力を高められるような授業ができたらいいなと思いました。

 また、田中先生は「先生がボケること」の必要性についてお話しされていました。先生がボケたり、先生が間違えたりすることで子どもたちはどんどん話したくなります。ボケると一言で言っても、実際に実行することは難しいのだろうと思います。ボケ方を間違えてしまったら子どもたちを困らせてしまうかもしれないと思ったからです。しっかりと理解したうえで、子どもたちに何を理解してほしいかを明確にしたうえでボケることが必要なのかなと思います。玉置先生がよく言われる「物分かりの悪い教師になる」ということと似ているなと思いました。

 他にも、「子どもの分かり方、伝わり方に応じて方法を変える」というお話もありました。子どもたちの様子を見ながらも、もしも困っているようであれば「じゃあ、こういう方法は…」と違う方法を提供することが大切です。これは授業ではもちろんですが、授業以外でも同じだと思いました。子どもに何かを伝えるとき、一方的になってしまうのではなく、「伝わっているかな、分かっているかな」という気持ちをもって話すことで、伝わっていないと感じたら違う方法にしてみること。いろいろな伝え方をもつことで子どもたちの状況に合わせて使い分けることができたり、ここでも子どもたちの注意力を高めることができたりするのではないかと思いました。

 今回の田中先生のお話を聞いて、改めて「引き出しをたくさんもつこと」が必要だと感じました。引き出しを増やす方法は経験が一番だと思いますが、本を読んだり、いろいろな先生方のお話を聞いたり、ゼミの仲間から学んだりすることも引き出しを増やすための蓄えになると思います。これからも様々な場で自分の蓄えを増やしていきたいです。(渡部)