研究室日記

4期生ゼミ 山田さんの発表記録(安部)

公開日
2018/05/31
更新日
2018/05/31

学生の学び

 こんにちは。4期生の安部です。今日は山田さんの発表記録を書かせていただきます。
山田さんが発表してくれた本は『子供がどんどんやる気になる国語教室づくりの極意』(著者:二瓶弘之)です。

1.「しずかちゃん」で温かい学級づくり
 発問:「よい授業の条件は何でしょうか。」
 今までのゼミでよく出てきたこの話題。「よい授業とは」についてもう一度考えさせ、さらに深い内容に踏み込んでくれました。20秒の個人で考える時間をとり、1人ずつ順番に意見を聞いていました。
・発問が工夫されている授業
・つぶやきのある授業
・子どもが主体的な授業
・聞く態度が身についている授業
・うなずき、反応のある授業
・相手の意見を認めている態度
「それも分かるけど‥」

 それぞれの意見をホワイトボードに反映させてくれました。そしてみんなの意見をまとめ、受け入れた上で山田さんが伝えたかったことについて話してくれました。

「アサーション」という言葉を知っていますか。
 「アサーション」とは“自分の意見も相手の意見も大切にする”ということです。
この性質を象徴しているキャラクターがいるのですが、みなさん、何か分かりますか〜?

 これがなんとドラえもんに登場する「しずかちゃん」だそうです。みんなの頭の中には一瞬本当にそうかな?という疑問が浮かびましたが、しずかちゃんの話し方には特徴があって「なるほど、あなたの言いたいことはわかったわ。私はこう思うわ。」という感じだそうです。子どもたちに「アサーションを大切にしましょう」と言ってもなかなかぴんとこないので、子どもたちに馴染みのあるキャラクターを挙げて「しずかちゃんになりきって発言しましょう。」と指示を出せばたしかに分かりやすく、子どもにもすんなり入っていくのかな、と思いました。

 また、山田さんは手書きのしずかちゃんのイラストの他、ジャイアンとのび太のイラストも提示してその違いについて説明してくれました。

ジャイアン:アグレッシブ
しずかちゃん:アサーション
のび太:ノンアサーション

 山田さんの素晴らしかったのがそのイラストの絵の上手さだけでなく、絵を張る順番が攻撃的なジャイアンから消極的なのび太の順に左から並べていたので、とても分かりやすかったことです。視覚的に訴えることのよいことは瞬時に頭が整理されて、記憶に残りやすいことかなぁ、と個人的に思いました。

2.子どもたちがどんどん書きたくなる板書
 二瓶さんの考える、板書のコツ、子どもたちが発言をしやすくなる板書は2つの特徴があるそうです。

1色分けのルール
 あらかじめ「赤は1番大切なこと」というように決まりを共有しておくこと。

2矢印で整理
 同じような意見、関連のある意見は矢印でつないでそのつながりが分かるように、黒板上で整理しておくこと。

 ほかにも細かいことで気をつけるべきことはあるかもしれませんが、とりあえず大原則としてこの2つのポイントをしっかり頭に入れておくのは大切なことだなと感じました。

 山田さんは今回2回目の発表でしたが、今までのゼミで学んだ授業技術をところどころ実践していてとても素晴らしいなと思いました。特に、指示を出すときに点より丸を意識していること、自分の中で整理してから明確に話していること、1番伝えたいところで視覚的効果を狙った工夫をしていたのがとても良かったと思います。

 ゼミでの発表も2周目に突入しました。発表内容、プレゼンの仕方、共にみんな格段にレベルアップしているのがよく伝わってきました。みんなから良い刺激を受けながら私も負けじと頑張りたいと思います!!(安部)

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