2月8日教師力アップセミナー(山本良和先生)に参加して(池戸・松浦)
- 公開日
- 2020/02/21
- 更新日
- 2020/02/21
学生の学び
こんにちは!玉置ゼミ6期生の池戸です!今回は2月8日に参加させていただいた教師力アップセミナーについての記事を書いていきたいと思います!
今回の先生は筑波大学附属小学校の山本先生で「算数授業のしかけとしこみ」について講義をしていただきました。
このセミナーで僕はここには書ききれないくらい多くの事を学ばせていただいたのですが、ここでは2つに絞って書いていきます。
一つ目は山本先生がおっしゃった「対話的であるとは話し合う目的、つまり問題意識を子ども間で共有しているということである。」という言葉について、模擬授業内で山本先生は「〜君は今、何を考えたと思う?」といった発問をし、子どもに他の子どものことを理解させるということを多く実践しており、また子ども同士での話し合いの機会も多く設けることで子どもたちは対話的になり、全員参加型の授業を完成させていました。
問題意識を子どもたちが持っていないまま授業を進めていては子どもたちは何のために学んでいるのかが分からず、学びも少なくなってしまいます。そこでしっかりとした問題意識を子どもに持たせ、またそれを共有させ合うことが大切になるということを学ぶことができました。
二つ目は授業は最初に何をやるか分からないから面白いということです。今まで僕は授業において、導入でその日に勉強する課題を提示し、それにそった学習を展開していくという授業展開を学習していました。ですが、山本先生の授業では最初に提示されたのは「山本先生と運試しをしよう。」という題名だけで課題は提示せず、その言葉のまま子どもたちは運試しをしていったらいつのまにか整数の勉強をしていました。また、子どもたちは遊んでいる感覚で授業が進んでいるので主体的に授業に参加することができていました。
この授業を受けさせていただいて僕は自分も子どもたちが楽しみながら授業に参加し、学ぶための授業ではなく、いつの間にか学んでいる授業を目指していきたいと思いました。
この教師力アップセミナーでは自分の考えの中では革新的なことを多く学ばせていただきました!この学んだことを自分の力にしていけるよう頑張っていきたいと思います!山本先生、このセミナーを運営していただいた関係者の皆様、本当にありがとうございました!(池戸)
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こんにちは!6期生の松浦です。今回は2月8日に大口中学校で行われた教師力アップセミナーについて、書きたいと思います。
私が特に印象的に思ったことは大きく2つあります。1つ目は算数授業の楽しさとは何か、ということです。山本先生は、算数授業の楽しさはは変容することだとおっしゃっていました。授業の中で自分の考えがどんどん変わっていったり、授業を通してできるようになったことを自覚することが、子どもたちが楽しいと思えるポイントであると知りました。
そこで山本先生が実践されていた「仕掛け」として、子どもたちをあえて躓かせることで、起き上がる過程を身につけさせ、それがより深い学びにつながるということや、子ども自身に問題意識を持たせることで主体的な授業を作り上げるということを学びました。「主体的」という概念に関して、山本先生の講演から私が特に大切だと思ったのが、主体的とは子どもが教師を乗り越えることであり、そのために教師は子どもの姿から学ぶという気持ちを常に持ち続けるということです。
私は来年度の教育実習があるので、このことを特に大切にしたいと思いました。不安なことや上手くいかないことがあっても、目の前の子どもたちから目を逸らさず、子どもたちから学ぶ姿勢を忘れずに臨みたいです。
2つ目は、授業を通して人間を育てるということです。私は、山本先生の講演を受けるまで、授業はその時間で身につけさせたい教科の力を育てるものだと認識していました。しかし、山本先生の講演の中で、子どもたちに主体的な力を身につけさせたいのであれば、まずは授業から学級経営をしていく、授業を通して価値付けをし、人間を育てていくという教師の意識改革が必要であると知りました。山本先生は授業の初めに何気ない質問をして、その時の挙手の仕方から子どもの積極性を見抜いたり、全員に最低10回は声を出す場面を作って自己表現をする機会を作ったりしていました。授業の中で子どもに「喋らずに説明して」と伝え、ジェスチャーで説明させるという場面は特に印象的でした。ただ話を聞いているだけでは「分かったつもり」になってしまうことでも、「ジェスチャーで」と指示することで、全員がちゃんと聞きたくなるような場を演出されていました。それが追体験になり、「わかる!」という変容が見える瞬間になります。このような「仕込み」が授業を楽しくさせ、人間を育てることにも繋がっていくと分かりました。
子どもたちの素直な反応を上手く利用して、「仕掛け」をすることで、偶然ではなく、必然的に子どもたちから問題意識を持つようになり、変容する姿を肯定的に価値付けする「仕込み」によって、主体的で対話的な授業を作ることができると学びました。
今回のセミナーでは、その他にも教材研究や板書計画など、様々なテクニックを学ばせて頂きました。山本先生、関係者の方々、ありがとうございました!!!(松浦)