研究室日記

2月8日教師力アップセミナー(山本良和先生)での学び(加藤諒太・中澤・安部)

公開日
2020/02/22
更新日
2020/02/22

学生の学び

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 こんにちは。4期生の加藤諒太、中澤、安部です。2月8日教師力アップセミナーでの学びを書かせていただきます。

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 こんにちは!4期生の加藤諒太です。今回は、2月8日に行われた教師力アップセミナーでの山本良和先生からの学びについて書きたいと思います。

 今回のセミナーでは、山本良和先生が算数模擬授業を通して、主体的・対話的な深い学びとは何かを示して頂けました。

 模擬授業では、最初から驚きがありました。山本先生の「私は何年生の担当に見えますか」という質問です。1年生だと思う人、2年生だと思う人‥という山本先生の声に合わせて私たちは手を上げていきました。何故この様なことをするかというと、子供の個性、特徴を探るためです。堂々と挙げる子は発言をする子、肘を曲げて挙げている子は自信のない子など、今後の意図的指名のための材料集めだそうです。これを知った時なるほど、と思いました。確かに、初めて会う子どもたちは誰がよく発言する子で誰が苦手な子かということはわかりません。授業の中で探っていくしかないのかなと私は考えていましたが、自己紹介の時にも使える様な質問でも探ることができると知り、とても良い学びとなりました。是非、4月の学級開きでも使わせて頂きたいと思います!

 授業の中では、子どもたちを主体的・対話的にする仕掛けが沢山詰まっていました。まず、最初にすることは問題意識を共有していくということです。首を傾げた子を当て、この子がなにも考えているかわかると発問します。すると他の子どもたちも同じように考え出します。次に、「では言葉を使わずに伝えてみて」と発問します。それをみて子どもたちは、こうではないか、ああではないかと考えだし、自然に対話が始まります。この過程の中で、子どもたちが自然に主体的、対話的になっていくということを子ども役をした自身の感覚から感じました。よく、玉置先生が子どもたちをつないでいくことで対話が生まれていくとおっしゃっていましたが、それに似た発想で、意識を共有することで子どもたちをつなげていました。また、このような形をとることで、1人の子どもの気づきを全員が追体験できるそうです。人に教えてもらうのではなく、自分で発見した喜びを全員が感じられることができ、変容の喜びを感じられることから、その教科を好きになるとおっしゃっていました。

 また、山本先生は、言葉を使わずに伝えるということも言語活動あるということや、板書はなにも左から右でなくても良いなど、従来の型や固定概念に縛られないことの重要性について話されていました。新しい授業ということは新しい概念で今まであったものだけに縛られてはいけないということです。その中でもちろんスタンダードは大切だというお話を頂きました。そこから胴早く抜け出すか、そこが大切だともおっしゃっていました。自分自身、4月から教師として現場に入っていく中で、たくさんの先生方からご指導を頂いて、安定した授業を行えるようにしていきたいと思います。しかしその上で、山本先生の言葉通り、こうしたらもっと良くなるのではないか、こうしたら子どもたちは楽しめるのではないか、といったような新しいことへの挑戦を忘れずにしていきたいと考えています。

 僕の文章力では伝えきれないほど大きな学びを今日はできたと思います。自身の体験や、振り返りを通してさらにこれからも成長していきたいと強く思いました。子どもが困らない授業を作るのではなく、山本先生がおっしゃっていたように、子どもが困るが、起き上がる過程を保証できる授業を作れる教師になりたいと思います!

 このような機会を用意してくださった玉置先生をはじめ、多くの先生方、ありがとうございました。(加藤諒太)

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 こんにちは!四期生の中澤佑太です。今回は2月8日に行われた教師力アップセミナーについて、新たに学び得たことを二つ記していきたいと思います。

 一つ目は、主体的で対話的な深い学びについての解釈についてです。私はこれまで、授業の中で自己選択をする機会を設けること、話し合いの中で相手の考えを取り入れていく話し合いになること、教科における見方考え方を明らかにすることが、主体的で対話的な深い学びであると学んできました。ところが今回学んだことは新しい発想でした。

 模擬授業の中で自分の考えを伝えるときに、せんせいによって話さずにジェスチャーで伝えよという指示が入りました。その結果ジェスチャーだけでは伝えられない、伝えたくても伝えられないという気持ちになりました。そこで言葉を使って説明しました。伝えたいから伝える、これが主体的で対話的ではなかろうかと先生はおっしゃっていました。私はこの発想はあらゆる学習活動を発展することにつながると考えました。

 二つ目は、授業における子どもを観る力についてです。模擬授業の中で先生は、

1,子どもの挙手の仕方で、発言する子を把握すること
2,話したそうにしている子に注目させて、その子がどんな考えでも、その子がなにを考えたのかをみんなに考えさせることで思考力を養わせようとしていること

 など、まさに子どもを主としている教師の振る舞いをしていて、度肝を抜かしました。私は今回のセミナーを通して、教師は職人であると改めて認識しました。

 今回の学びを通して、教師力を養うことで、人とのつながり、生きる力を養うことにつながると個人的に感じました。山本先生をはじめ、多くの先生方に感謝の気持ちを抱きます。

 さて、今回をもちまして、在学中での教師力アップセミナーの参加が終了しました。この二年間での心身の変化は、言葉で言い尽くせず、目に見えてよくわかるものだったと振り返って思います。酒井先生、大西さん、斉藤さんとはこのセミナーで初めて出会い、出会ったことから私の人生は大きく変わることになりました。本当に感謝をどう伝えればいいのかわからなくなるほどです。だからこそ、ご健在のうちに、皆様と出会ったことで、このような結果を残したと証明することが、何よりの証になると思い、生きていこうと、既にしています。本当にありがとうございました。今後とも宜しくお願い致します。(中澤)

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 こんにちは。4期生の安部です。今回は算数の授業で有名でいらっしゃる、山本良和先生が来てくださいました。模擬授業をされるということで、とても楽しみしていました。
実際に私たちは、子ども役をやらせていただきましたが、今まで受けてきた、和田先生や玉置先生とはまた少し違って、初めて味わう感覚の授業でした。

 山本先生のお言葉で印象的だったのが「算数を通して人間を育てる」というものです。これは、算数という教科に特化する、ということではなく、授業を通して子どもを人として育てるという意味です。それを象徴するのが、授業を受けている子どもの言葉、表情を拾い、問や疑問を投げかけるだけで授業を展開しているという事実です。授業が終わり、指導案が配られたとき、驚きました。それはなぜかというと、私たちは思ったことを素直に言って、やってみたいように計算し、規則性を見出してきたのに、それは全て山本先生があらかじめ予想していた通りだったからです。まるで手品を仕掛けられているような不思議な感覚でした。

 一度の授業では、山本先生がされていた、仕掛けと仕込みを全て見つけることができませんでした。しかし、このような授業の考え方がこれから大切になっていくのではないか、と新たな発見をすることができました。山本先生の書籍をたくさん読ませていただき、少しでも現場で実践できるように努めたいと思います。

 山本先生、関係者の皆様、ありがとうございました(安部)