6月17日第2回教師力アップセミナー(佐々木昭弘先生)での学び (安藤・荒木)
- 公開日
- 2023/06/27
- 更新日
- 2023/06/27
学生の学び
【安藤】
こんにちは、8期生の安藤です!
6月16日に第2回教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回は、筑波大学附属小学校長、佐々木昭弘先生がご登壇されました。理科の授業だけでなく、他の教科にも応用できる授業技術を学ばせていただいたので、さっそく、まとめていきます!
・3つの問い
「どうなる?」「どうする?」「どうして?」の3つの問いが授業の中で変わっていくことが主体的・対話的・深い学びに繋がると学びました。それぞれ、事実、方法、理由を問う言葉になります。さらに佐々木先生は、この疑問から交流を通して、子どもが考えていく授業をされていました。
私は、発問と交流だけでなく、授業後の子どもの姿を想像されていることも、子ども主体の深い授業に深く繋がっていると考えています。まずは、どんな子どもの姿が見られたら授業は成功か考えるところから始め、交流を大切にしつつ、思わず子どもから疑問が生まれるような仕掛けをした授業ができるように考えていきます!
・発信型の評価
発信型の評価とは、自分がどの子にどんな言葉かけをしたのか、メモなどをして記録し、この言葉かけも評価に生かす方法です。事実を基に言葉をかけているため根拠が明確であり、これは指導と評価の一体化ともいえると思いました。
私が思っていた評価は実際の子どもの学習の取り組みや、テスト、作品などで評価をすると思っていました。しかし、それだけでなく私自身の言葉かけも評価に生かせると聴き、私にとっては新しい考えで、勉強になりました。
今回のセミナーで学ばせていただいたことは、既存の知識にはなかった新しい事ばかりでとてもワクワクしながら学ばせていただきました!そして子供の視点に立つと、とても面白そうですぐに実践してみたい…!という気持でいっぱいになりました。
さらに現場の先生方と交流させていただく機会がありました。自分も来年は現場に立つのだという覚悟と、一人の教師として現場で動けるように、学業だけでなく人間性の面でも学ばなければ!と刺激を受けました。
教採に合格して、楽しみつつも学びも忘れず、現場で動ける教師になるよう、残りの大学生活を過ごします!(安藤)
【荒木】
こんにちは!9期生の荒木です。6月17日に第2回教師力アップセミナーに参加させていただきましたので、そこでの学びの中で特に印象的だった2つのことを記事にしていきたいと思います。
<1.子どもの問いが変遷する理科授業>
1番印象に残っている言葉が、「子どもの問いが変遷する理科授業」です。今回のセミナーの第2部の模擬授業で、初めて体験しました。
子どもの問いが変遷する授業は、未知の社会を生き抜く力を育成する「主体的・対話的で深い学び」につながるものだと学び、実際に体験してみてその可能性を感じました。
<問いが変遷する授業づくりのポイント>
○友達としゃべりながら実験しよう
私が小学生のときは、「実験中は無駄話はせずに静かに集中しなさい」と言われました。しかし、子どもから生まれる問いは、静かで秩序が重んじられるような場所では生まれません。自由な会話の中で生まれます。
○比較が問いを生み出す
模擬授業では、3人が、同じチューリップというテーマで黒板に絵を描きました。すると、児童役は黒板に目をやるだけで、無意識に3つの絵を比べるのです。そして、比較することで無意識に、「ここが違う。どうしてこのようにかいたのかな」などといった問いが生まれます。
○他者に視点を移す
児童の発問を「○○ちゃんはどうしてこのように考えたと思う?」とつなげます。意見を繋げることで、子どもの意見だけで学びや理解が深めることができます。
<2.立体のものは立体で説明を>
実験のような立体的な活動の説明は、実際にやって見せて立体で説明することが大切です。
私は最近、授業準備の軽減や効率化を図り、授業の様々な場面でICT化を視野に勉強していました。ですが、便利とはいえ、ICT化が全ての場面において効果的とは限らない ということに気付かされました。
実験のような立体的な活動をICTを使って動画で説明することは立体を平面で説明することになるため、深い理解は得られません。このように、ICT化によって、得られる学習効果を低めてしまう可能性もあります。授業者だけでなく、学習者の視点にも立って、ICT活用が適切かどうか考えることが大切だと思いました。
今回で教師力アップセミナーも2回目でしたがセミナーに参加する度に自分の視野が広がり、毎回、玉置ゼミに入れて本当に良かったと実感しています。このような貴重な学びの機会をいただけて、感謝でいっぱいです。 佐々木先生、玉置先生、ありがとうございました。(荒木)