研究室日記

中学校教育実習からの学び(石川)

公開日
2024/11/19
更新日
2024/11/19

学生の学び

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こんにちは10期生の石川百音です。今回は中学校での教育実習を終え、感じた学びを記事にさせていただきます!


<教育実習を終えての学び:生徒と向き合う教師として成長するために>


教育実習を終えた今、振り返ると正直、中学校実習は辛いことの方が多くあったように思います。関係作りや授業作りともにものすごく悩み、苦しいことも体験しました。何より、生徒との関係作りには戸惑いました。


しかし、それをどう乗り越えるかを考え、自分に出来ることは何かと試行錯誤しながら過ごすことのできた4週間は私にとってとても実りある時間になりました。本当に貴重な時間を過ごすことができ、多くの学びがありました。その中で、私が特に大切だと感じたのは、「生徒一人ひとりを尊重する姿勢」と「教室運営におけるバランス感覚」です。


今日は特に、教育実習中に得た具体的な経験や学んだことをもとに、教師になる為、より自分を成長させるための気づきを書かせて頂きます。


1. 生徒一人ひとりの背景を理解する大切さ


教育実習中、教室内での生徒たちの行動にはさまざまな背景があることを実感しました。例えば、ある生徒が授業中に集中力を欠いている場面がありました。その際、単に「態度が悪い」と決めつけるのではなく、その理由を探ることが重要だと学びました。担任の先生や生徒と話をする中で、家庭環境や人間関係の影響があることを知りました。教師は、生徒の行動の表面的な部分だけでなく、行動の背後にある「声なき声」に耳を傾ける必要があります。これにより、生徒の信頼を得ることができ、より良い関係を築けると感じました。


2. 計画と柔軟性の重要性


教育実習中、授業計画を立てる際には、「誰一人取り残さない授業」を目指して細かく丁寧に準備をしていたつもりでした。しかし、実際の授業では、生徒の反応はあまり良くなく、予定通り進まないことも多々ありました。そのたびに、準備した内容を見直し、状況に応じてアプローチを変える必要性を痛感しました。授業実践の経験から、「事前計画は土台にすぎず、実際の教室では柔軟に対応する力が重要」ということも学びました。事前準備はもちろん大切ですが、教師としての即興力や状況判断能力を磨くことも成長には欠かせないなと感じました。


<教育実習を終えて次に向けて>


教育実習は、教師という職業の責任の重さとやりがいの両方を強く感じる機会でした。最初は関係作りに戸惑いを感じていましたが、最終日は涙の別れをすることが出来るぐらいクラスの子と距離を詰めることができ、私なりにやりきったと心から思える実習でした。実習を通じて学んだ、生徒との関係性作りについては、先生の一生懸命な気持ちが伝わった時に生徒は心を開き、信頼関係を築き上げることが出来るということを心から体感しました。中学校でなくてはならない教科指導力をみにつける自分の努力の仕方・学び続けるという姿勢、教材研究に大切な視点・知識を忘れないように自分の引き出しにしていきます。


今後はより実践的な経験を積み重ね、生徒と真摯に向き合える教師・心の拠り所となる教師を目指していきたいです。生徒の可能性を信じ、一緒に成長できる場を作り出していいけるようなそんな先生になりたいと思えた、素敵な実習でした。(石川)