【玉置先生の授業に学ぶ! ~瀬部小学校5年生 算数「整数と小数」~】(石川)
- 公開日
- 2025/04/25
- 更新日
- 2025/04/25
学生の学び
【玉置先生の授業に学ぶ! ~愛知県一宮市立瀬部小学校5年生 算数「整数と小数」~】
こんにちは!玉置ゼミ10期生の石川百音です。久しぶりの記事投稿で少し緊張気味です!(笑)。
今回は、玉置先生が愛知県一宮市立瀬部小学校で行った**5年生算数「整数と小数」**の飛び込み授業に同行させていただいた学びを記事にさせていただきます。その中で感じた学びを、「授業づくり」や「授業技術」の視点からお伝えしたいと思います!
■授業づくりの視点から学んだこと
今回の飛び込み授業は、年度始めという時期をふまえ、算数の内容にとどまらず、授業の雰囲気の作り方、より良い学級作りの手立てまでもを飛び込み授業で伝えたいという玉置先生のねらいがありました。その考えには、授業前から刺激を受けました。そして当然ながら、子どもたちに算数の「感覚」「中核的概念」を養えるようにしたい、というねらいも掲げる内容となっており、さすがだなと改めて実感させられました。
テーマは「整数と小数」でしたが、単なる知識の詰め込みではなく、授業を通して「社会性」や「学び方を学ぶ」ことが重視されていました。
授業全体を通して印象的だったのは、ペア活動を中心に置いた展開です。玉置先生はどんな発問に対しても、子供同士での対話を必ずさせる指示を入れておられました。
始めは、ペア交流もたどたどしい様子でしたが、パターン化することで子どもも徐々に抵抗を感じることなく、活発に話し合えていました。子どもの様子がこの1時間の中で大きく変わる指導をされる玉置先生の授業の様子を目の当たりにして、教師の働きかけの重要さに改めて気が付きました。
結果として、子どもの授業姿勢に変化を生んだ秘密は、ペア活動をパターン化したからではなく、先生が必ず行う価値付けや、「間違えてもいいんだよ」「分からないって言えることが素敵だね」という意図的な受け答え・反応・声掛けのおかげで、子どもが学びに対して「これなら出来そう!」「簡単そう!」とプラスな気持ちに変化していった、成功体験や自信をつけたからなのだと見ていて感じました。
■授業技術から学んだこと
授業の中で特に心に残ったのは、玉置先生の“反応”を引き出す力です。
「ほめて、ほめて、ほめまくる!」という指導が自然に実践されており、子どもたちは前のめりに参加していました。間違えた時や困ったときこそ「ペアで話してごらん」と促し、そこから再び考える時間が与えられていました。このような「わからない→話す→理解する」のサイクルが、教室の中で自然に生まれていたことが、授業をより活性化させていたと感じます。
■最後に
今回の授業から、「子どもたちと共に作っていく授業」「初めに子供ありきの授業」の大切さを改めて感じました。授業は、教師が一方的に進めるものではなく、子どもとやりとりを重ねたり、子どもと子どもを繋ぎながら、一緒に学びを深めていく場。玉置先生の授業は、そのことを体現しており、これから教師を目指す私にとって、大きな学びとなったし、ぜひ真似したい技術が沢山ありました!