i-モラル日記

【豊田・美里中】携帯電話の正しい使い方の指導に取り組んでいます

公開日
2009/10/29
更新日
2009/10/29

愛知1200校の取り組み

 豊田市立美里中学校では、生徒たちが携帯電話によって、犯罪などのトラブルに巻き込まれ、被害者や加害者になってしまう可能性があるという現状を大きな問題と捉え、情報モラル教育の柱の一つとして携帯電話の正しい使い方の指導に取り組んでいる。
まず、全校生徒に対してアンケートを実施した。そのアンケートの結果から生徒の実態をつかむことができた。56%の生徒は携帯を所有しているが、フィルタリングは半分しかかけていない。1日に1時間以上メールに時間を使う生徒が21%もいる。24%の生徒が個人情報を公開している。チェーンメールを60%の生徒が受け取っていて、24%もの生徒が送信経験がある。有害サイトへのアクセス経験者は多くはないが4%程度いる。以上のようなことが問題として挙げられた。
そこで、携帯電話会社から取り寄せたビデオを給食時に全校で視聴した。携帯電話の便利な機能と使い方によって犯罪に巻き込まれる危険性、メール(出会い系、チェーン、架空請求、詐欺系など)がきっかけとなるトラブル、ケータイ依存症の怖さ、トラブルから身を守る方法などがその内容であった。身近な問題であるため、生徒の関心は高く、熱心に視聴することができた。なかでも、チェーンメールを受け取ってくれるサイトの存在を知るなどの、実際に不安を取り除く方法を知ったこと、素性や顔・性格を偽ることが簡単にできるメールの世界の怖さ、個人情報を公開することの危険性を知ったことは、携帯電話の使い方を考えるよい機会となった。
また、全校集会や保護者向けの通信で、アンケート結果をフィードバックして啓発も行っている。
今後は、アンケート結果をもとに、教育相談や三者面談などでも話題にしていきたいと考えている。もう一度アンケートを行い、生徒の変容をつかみ、さらなる手だてを講じながら、情報機器の正しい使い方について指導を継続していきたい。

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