i-モラル日記

【安城・今池小】アイデア泥棒

公開日
2010/08/02
更新日
2010/08/02

愛知1200校の取り組み

 今池小学校の3年生は、総合的な学習の時間や社会科の授業でコンピュータを利用しています。子どもたちは、そうした学習の中で、「辞書より早いね」「写真が出るから分かりやすい」とインターネットの便利さを体感していました。
操作の習得は、個人差があるものの、回数を重ねるごとに上達していきました。これから情報機器に囲まれた情報社会で生きていく彼らにとって、操作技術の習得はさほど難しくないのではないかと感じました。
 インターネットを利用していると、子どもたちが大好きなアニメの画面にも出会うこともあり、「かわいいキャラクターをコピーして利用したい」と考える児童もいました。操作ができるようになっていくのに対し、ルールを知らない児童を見ていて、「情報モラル」教育の必要性を強く感じました。また、情報社会でのマナーや判断力の育成を考えても、その必要性を感じます。
 まず、「情報には自他の権利があることを知り、他者が生み出した情報を尊重する態度を身につけること」を目標に授業を行いました。使用した教材は、社団法人発明協会のビデオ教材「ドクタースランプ んちゃ!アラレのおしおき!アイデア泥棒をやっつけちゃえ!」です。
 児童の好きなビデオ鑑賞から、「なぜアイデアをまねしてはいけないのか」について話し合いをしました。ビデオは、主人公のアラレちゃんが発明したアイスクリームを、勝手に悪い博士がまねをして、お金もうけをしようとする内容です。話し合いでは、許可をとっていないから、いけない、始めに作った人が損をする、悲しい気持ちになるなどの意見が出されました。また、「ものを盗むどろぼうも、アイデアを盗むどろぼうもいっしょだと思った。だから、勝手に人のものをまねすることはいけないと思いました」と振り返ることができ、目に見えない情報にも権利があることを考える機会になったと思います。