【春日井・東野小】道徳に情報モラルを取り入れた実践
- 公開日
- 2010/09/15
- 更新日
- 2010/09/15
愛知1200校の取り組み
本校では、携帯電話の所持率があまり高くので、メールを題材とした情報モラルの授業は、児童にとってあまり身近に感じることができない。そこで、情報モラルについての内容を取り入れながら、「友情」について考えることによって、メールの良い活用法も同時に実感できるのではないかと考え、授業を行った。
実際に、事前アンケートの「あなたが、相手を『友だちだな!』と思う瞬間はどんな時ですか?」という問いに、半数以上が「一緒に○○した時」「一緒に遊んだ時」と回答している。また、「助けてくれる時、許してくれる時」などの「○○してくれる時」という回答も目立ち、「友情」「友達」に対して受け身の気持ちが多かった。また、回答なしも2〜3人程度おり、今まで、改めて「友情」「友達」について考える機会があまり無かったようであった。
お話の中に出てくる「もも子さんとみきさん」の「友情」と「本音」という心の葛藤に触れることによって、児童に新たな「友情」「友達」の定義を追加できたのではないかと考える。実際に、授業後の感想には「友情」についての新たな定義がたくさん書かれていた。その中でも目立ったのが「助け合う」「信頼が置ける」「お互い認め合う」など「○○し合う」という相互関係を表す言葉であった。また、「メールだったからこそきっかけができた」というメールの長所に気付く児童もいた。
これからも、児童により身近な題材、資料を使用しながら情報モラルの要素を取り入れた授業を行うことが児童の情報モラル力を引き出し、深めるのに有効であると考える。