【小牧・光ヶ丘中】 「インターネット掲示板の使い方を考えよう(1学年)」
- 公開日
- 2011/02/08
- 更新日
- 2011/02/08
愛知1200校の取り組み
導入では、10月末に行われた校内合唱祭について、インターネット上の掲示板で学級に対して誹謗中傷している資料を見せ、学級が被害者になったと仮定した。
合唱祭はどの学級も1ヶ月以上練習し、一生懸命取り組んだ行事である。その活動そのものを批判されることはほとんどの生徒にとって耐え難く許し難い。より現実に近い状況設定で生徒が考えることをねらった。
掲示板での中傷のやりとりを記した資料を配り、白紙に感想等を自由記述させると、感情が露骨に現れる。その記述内容を自由に発表していくと「何も知らないやつに言われて悔しい」や「むかつく」「うざい」など、暴言のように次々と意見が続いた。
その発表を板書していくと気がつけば黒板そのものが資料と同じような誹謗中傷の掲示板になっていた。それを生徒に説明すると、はっと気づくように我に返った。生徒の多くが自分の記入した用紙も同様に誹謗中傷になっていた。
中学生という多感な時期は一生懸命、真面目に努力する姿勢を持ちながら、反面他人に対する攻撃性や他者と自分を比較してしまう面も成長する。
頑張っているからこそ感情的になることもある、誰もが加害者になる可能性を持っていることを多くの生徒が知る機会となった。