【豊川・千両小】小学生に携帯電話は必要なのか
- 公開日
- 2011/02/24
- 更新日
- 2011/02/24
愛知1200校の取り組み
情報モラルの授業をするにあたって、小学5年生32人を対象にアンケートを行った。約3分の2の家庭が、自宅でインターネットができる環境にあるが、閲覧制限がされているのはわずか4人だった。インターネットで何をするかという質問では、何かを調べるという意見が多かったが、ブログや動画サイトなどを見ている子もいた。掲示板への書き込みなどをしたことがある子はいないようだった。
携帯電話に関しては、2割弱の子が自分専用の携帯電話を持っていることが分かった。「小学生に携帯電話は必要だと思うか。」という質問に対して、持っている子全員と持っていない子の約半分が「必要である。」と答え、持っていない子の半分が「必要ではない。」と答えた。また、「メールで内緒の話をしたい。」「インターネットの友だちを作りたい。」という気になるコメントもあり、学級でこのテーマを話し合うことにした。
話し合いでは、必要派がいかに便利かを主張する一方、不必要派はいかに危険かということを主張した。必要派は、メールやカメラの機能だけでなく、様々な機能があることを知っており、携帯電話が小学生に浸透していることが分かった。また、反対派は、携帯電話を持っていないにも関わらず、「裏サイト」や「掲示板」という言葉が当たり前のように話の中に出てきており、それらが身近にあることが分かった。最後に担任が、架空請求、個人情報の流出、裏サイトでのいじめの話などをして話し合いをまとめた。
授業の最後に書かせた振り返りには、「携帯がこんなに便利だとは知らなかったけど、危険もいっぱいあるということも分かった。」「携帯を持つようになったら気をつけて使いたい。」「携帯を欲しいと思っていたけど、小学生にはまだ早いことが分かった。」などの意見があり、携帯電話の危険性について考えさせるよいきっかけになったのではないかと思う。