【刈谷・富士松北小】6年生の肖像権・著作権の授業を通して
- 公開日
- 2011/09/30
- 更新日
- 2011/09/30
愛知1200校の取り組み
本校では、情報モラルについて各学年ごとにカリキュラムを定めて取り組んでいる。今回は、6年生で肖像権と著作権について、「事例でわかるネットモラル」という教材を用いて授業を行った。
最初は、泣いた友だちが写っている写真を主人公が授業で使い、その友だちに嫌な思いをさせてしまう場面を通して、子どもたちに肖像権について考えさせた。その授業の中で、子どもたちから「もっと明るく元気な写真を使えばよかった。」「人の写真を勝手に使うことはよくない。」という意見が多く出され、無断で写真を使ったり撮影したりすると、相手に嫌な思いをさせることがあることを確認できた。また、インターネットを通して写真を公開すると、世界中の人々がその写真を見る可能性があることにも触れ、そこから生まれる危険についても考えさせることができた。
次は、自分のホームページに、アイドルグループのホームページの素材を無断転用して苦情を受けるという場面を通して、著作権について学習させた。お話の中で、主人公が無断転用する場面が来ると、子どもたちから「だめだよー!」「まずいよ!」という声があちこちから上がった。また、何がいけないのか考えるときには、自分の持ち物についたCマーク(コピーライト表記)を紹介し、人の作ったものを使うには許可が必要だと説明したり、著作権を侵すと犯罪になると発言したりする子どももいた。
子どもたちの授業後の感想をみると、「著作権を守らないことは、どろぼうと同じことなんだなあと思った。」「インターネットは便利だから簡単に絵を使えるけど、使うことが犯罪になるなんてこわいと思った。」といった、情報化社会の利便性に潜む危険に気づいたものが多くあった。このことから、子どもたちにとって今回の学習が有効だったと考える。また、「写真のことだけでなく、どんなことをしたら人が嫌がるのかをしっかり考えなきゃいけないと思った。」と、改めて大切なことに気づくことができた感想もあった。今後も、子どもたちが情報化社会の中でよりよい判断ができるよう、具体的な事例を用いて情報モラルの学習を進めていきたい。