i-モラル日記

【豊田・平井小】便利なメール・怖いメール

公開日
2011/10/03
更新日
2011/10/03

愛知1200校の取り組み

1 本校の現状
 本校では、携帯電話を持っている児童は少なく、高学年でも学級で5名程度である。しかし、パソコンの普及率は高く、インターネットやメールを活用している児童もいる。
2 今回の取組
 子どもたちがいずれ使うことになるであろうEメールの便利さとその裏にある危険を正しく理解させるため、全3時間でメールの基本的な操作からリスクまでを体験的に学習する。
3 実践
 第1時ではスタディーノートを使用してメールを作成し、友だち同士で送受信することを学習した。このとき気をつけさせたのは「題名を分かりやすく書くこと」「相手の名前と自分の名前を本文の中に書くこと」「正しい言葉遣いをすること」である。指定した相手に「遊ぶ約束をする」ということを目標に、子どもたちはEメールの作成に取り組み、送受信を行いながら楽しくコミュニケーションをとることができた。その後、さまざまなメールを友だちに送り返信をさせながら、メールでのコミュニケーション方法を学習した。
 第2時では、Netモラルの教材から、メールのマナーについて考えさせた。「メールは便利だけど、気をつけることがたくさんある」という母親の言葉から、どんな危険があるのかを考えさせた。子どもたちは「迷惑メール」「チェーンメール」「悪口」「言葉遣い」などたくさんの言葉を知っていた。2人の登場人物の気持ちを考えさせながらメールを使うときに気をつけなければならないことを発表させると、「丁寧な言葉にする」「相手のことを考える」「時間を考える」といったことが挙がった。普段の言葉と違い、メールでは文章だけで表現するからこそ気をつけなければならないことを感じ取ったようである。
 第3時では、これまでの学習で学んだことに気をつけながら、友だち同士で自由にメールの送受信をさせた。静まり返った教室の中で、たくさんのメールが飛び交っていた。その中に、事前に作成しておいた「チェーンメール」「ウィルスメール」「出会い系サイトメール」「個人情報を聞き出すメール」などを子どもたちに送信していった。 何人かの子どもから「ウィルスに感染したので助けてほしい」という言葉が出たところで授業を止め、全体で考えさせた。メールを見たとき「怪しそうだった」「おかしいと思ったけど開けてしまった」という感想と「送信者が先生だったので安心して開いた」という意見があがった。この感想を大切にしながら、迷惑メールにはどう対応すればよいかを考えさせた。そして改めて「メールのよさと危険」について振り返った。
 子どもたちからは「メールは面白いけど、いじめやウィルスなどたくさん気をつけるのが大切」という感想が多く書かれていた。今後の情報化社会での生活に生かしてほしいと願う。