i-モラル日記

【蒲郡・三谷小】「ケータイ・インターネット時代の子どもたち 〜どう考えるか,どう関わるか〜」

公開日
2012/03/05
更新日
2012/03/05

愛知1200校の取り組み

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 PTA教養講座で、「ケータイ・インターネット時代の子どもたち〜どう考え、どう関わるか」をテーマに、名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授 名古屋大学附属中学・高等学校校長の大谷 尚氏をお招きして、講演会を開いた。
 ケータイ・インターネット、テレビゲームがわたしたちの生活に根づいて久しい。それらは、わたしたちにどのような影響を与え、どんな危険が潜んでいるのか、どうつきあっていけばいいのか、とてもわかりやすく話してくださった。
 まず、ファミコン、テレビゲームはどのような影響を与えるのか。
1,視力の低下
2,ものの考え方への影響
・攻撃性を増す。
・単純なストーリーのため、いろいろな人と出会い、困難を乗り越えていく生き方にはつながらない。女性蔑視の考え方につながるストーリーもある。
・うまくいかなければ命を簡単にリセットできるという考え方につながる。

 ゲームは、共通な時間をもてない現代の子どもたちにとって必要な遊びだが、子どもたちの成長に重要な自然体験を奪っていることが問題である。人と関わることが苦手で、「友だちはたくさんいる。でも、わがままを言うとむかつく、死ねと思う」そんな人間関係しか築けない子どもたちが増えている。
 インターネットに潜んでいる危険(児童ポルノ、自殺)についても話があった。さらに、ケータイは、危険な場所への入り口であり、凶器にもなることが分かった。
 では、どうしたらいいのか。
 大切なことは、「自己肯定感」。自分を大事に思える人に育てていくことが大切だと分かった。そのためには、親から愛された経験が大切。条件付きの愛ではなく、無償の愛。悪い子だったらうちの子じゃない、成績が落ちたらうちの子じゃないというのではなく、何があっても親は自分を見捨てないと子どもたちに思わせることが大切だと教えていただいた。全てに通じて大切なことであると感じた。人と人との心の対話を大切にしたい。