研究室日記

10月19日小川くんの授業づくり記録(大澤)

公開日
2016/10/30
更新日
2016/10/30

学生の学び

10月19日(水)の2限に小川くんの模擬授業が行われました。
以下はその記録です。

【概要】
◇学年・・・中学校1年生
◇単元・・・反比例
ー提示された問題ー
面積が12平方センチメートルの長方形があります。
横xセンチメートル縦yセンチメートルとして、x.yの関係を調べよう

【良かった点】
*前時の振り返りについて
関数には式、表、グラフの3点が必要だということを確認させており、これから学習する単元のヒントとなることを思い出させていました。また、「ノートを見てもいいよ。」という指示もだしていました。
*授業内容について
まず、課題を書いた後に子ども(役)の顔、様子をみていました。
提示された問題を表にして、そこからわかることをノートに書くよう子どもに指示した後、書けている子にテンポ良く◯をつけていきました。その後、「先生に◯をつけてもらった人?」と言って子ども(役)全員が挙手をしたので、「全員挙手ができたね。」と褒めていました。どんな子どもでも参加できる素晴らしい手法でした。

【課題点】
*発問について
問題を提示した後に「じゃあどうしたらいい?」と発問していたことについて、この発問は子どもに混乱を招いてしまう可能性があるとのことでした。問題が「調べよう」となっているので、子どもが調べようと思える発問が必要です。方法としては、「横3センチメートルのとき縦は何センチメートルになるかな?」と聞いて子どもから反応がきたら、「じゃあ他にも面積が12平方センチメールになる長方形がつくれそうかな?」と言って調べる意欲をかきたてます。このとき、教師があげる例として1センチメートルからやらないことがポイントだそうです。教師がきれいな流れにしたがると、子どもはきれいにしかできなくなります。
*言語活動について
提示された問題を表にして、そこからわかることを発表させた後に「それではまとめてみよう。」と言っていましたが、これは”できる子”しかついてこれないのではないかという意見がでました。「まとめてみよう。」ではなく「どれとどれが同じかな。」と聞くことによって意見がでやすくなるとのことです。また、「(黒板に書いた意見より)質問ある人?」と聞くとそこから授業が展開されるというアドバイスも受けました。子どもが発言する場面をたくさん教師がつくることで言語活動の充実につながります。

小川くんから学ぶこともたくさんありましたし、小川くんの模擬授業を通してさまざまな意見交流をし、深い学びがたくさんできました!
小川くんおつかれさまでした!(大澤)

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