中学校教育実習を終えて(寺坂)
- 公開日
- 2016/12/24
- 更新日
- 2016/12/24
学生の学び
11月25日に、中学校実習が終わりました。4週間は本当にかけがえのないもので多くのことを学ぶことができました。
私は1年生の学級に入らせていただいたのですが、事前打ち合わせで1年生は落ち着かないから、授業は全部2年生でやるよと言われました。実際にそのクラスを見て、先生の言っていた意味がよくわかりました。授業中も友達同士のお喋りが止まらず、教師に対しての暴言も多くありました。また、休み時間は取っ組み合いを繰り返すような学級でした。初日を終えての感想は、正直1ヶ月もやって行けるのかなというものでした。そのような子たちなので、接し方も分からず担任の先生に相談しました。そこで先生に言われた言葉が、 僕の実習生活を大きく変えてくれました。
「悪いところは簡単に見つかるからあの子たちの良いところを見つけてほしい。ちなみに今座って授業を受けていることは、入学から大きく成長したところだよ。」
詳しく聞くと、去年学年崩壊をしていたということでした。どうして、そうなったのかを考えて見てみると、見え方が全然異なりました。初日の記録には、子供の悪いところばかり書いていました。そんな教師に子供はついてきてはくれません。2日目からは、よいところを見つけるようにして、それを伝えることを始めました。担任の先生も、朝の会と帰りの会で話す時間を設けてくださり、一気に距離が縮んだように感じます。もちろん良くないと思ったことは言いました。最初は、「なんでお前に言われなあかんのや!」と言われたこともありましたが、次第に聞いてくれるようになりました。
最終日には、生徒たちが私のよいところを発表してくれるというサプライズもあり、思わず泣いてしまいました。
子供は同じことをしているのに、教師の見方と、伝え方でこんなにも変わるのだなと分かりました。授業でも、積極的に参加してくれて本当に生徒たちに感謝しかありません。この実習で得たものを、将来活かしていきたいと思います。(寺坂)