11月12日 佐藤正寿先生の教師力UPセミナーに参加して(石川、岩田、丹羽)
- 公開日
- 2017/11/21
- 更新日
- 2017/11/21
学生の学び
こんにちは。11月12日(土)本日、教師力UPセミナーに参加し、佐藤正寿先生のお話を聞かせていただきました。以下にその学びをまとめます。今回は2期生石川、岩田、3期生丹羽でまとめさせていただきます。
こんにちは。2期生岩田です。今回のテーマは「アクティブな社会科授業づくり〜社会科好きの子どもを育てるためのコツ〜」ということで、どうしても知識を教えるだけの授業になってしまいがちな社会科の授業技術を学ばさせていただきました。私は専門が社会科ということで、本日の講演は個人的にとても楽しみにしていました。先生のお話の中にあったように、社会科が嫌いという子どもたちは、現実とても多いように思います。大学生になった今でさえ、私の周りには社会科嫌いの友人が多いです。さて、今回はあまり社会科に良い印象を持っていない子でも、社会科を好きになれるそんな技術を学んで来ました。
アクティブな社会科授業づくりの基礎・基本ということで佐藤先生は6つのポイントを教えてくださいました。私はその中から特に印象的であった、2点について述べていきたいと思います。
1つ目は、「実社会との関わりを生かす」ということです。社会科は一番実社会と関わっている教科であるというお話を今日聞いて、とても納得しました。また同時にそれは社会科を学ぶ意義にもつながるのではないかと感じました。学んだことが生きていく上で活用できるということはとても素晴しいことであり、子どもたちにもしっかりと自覚させなくてはならないことであると思います。子どもたちも自分の得た知識が社会に生きてくると、自然に社会科が好きになると私は思います。
2つ目は、「思考を促す発問をする」ことです。本日、佐藤先生は講演途中や、模擬授業内でこちらが発言すると、「それはいつ?」「だれが?」「どうして?」など答えた側が、答えを言うだけでなく、もう一度考えさせるそんな質問を多くなされていました。こちらも答えを言ったものの、自分の答えに根拠がなかったり、なぜそう考えたのか実は曖昧だったりとても考えさせられました。5W1Hを意識したり、発問を選択にしてみたり、考えさせたい内容に絞ってみたり、子どもたちの社会的な見方・考え方を育てるためにどれもとても大切な授業技術だと感じました。
他にも、こうしたら社会科好きの子どもたちが増えるのかと感じるポイントをたくさん教えていただきました。今回学んだことを生かして、社会科好きがあふれるクラスを作ることができたらいいなと思います。ありがとうございました。(岩田)
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私は、第一部「アクティブな社会科授業づくりの基礎・基本」での「視点4 思考を促す発問を」について書きたいと思います。
佐藤先生は、1単元・1単位時間を貫くねらいに迫る中心的な問いである「キー発問」を授業に組み入れることで、社会的なものの見方・考え方を育てることができると話されました。「キー発問」は主に以下の3つの例が示されました。
例1.5W1H発問
例2.選択発問
例3.焦点化発問
5W1H発問は「いつ」「どこ」「だれ」「なに」を、選択発問は「賛成か反対か」「もし・・したら」を、焦点化発問は「・・は何か」「・・と言えるか」を問う発問です。
この中で私が気になったのは、どの発問も「答えが分かれる」ということです。佐藤先生は、子どもの答えに違いが生まれることで話し合う価値があると話されていました。キー発問によって、子どもが自らの考えをもった状態で話し合いを始める。そうすることで、一人の意見や一つの考えで完結することがなく、全員が参加した話し合いを行うことができると学ばせていただきました。
また、子どもの答えに違いが生まれることで話し合いに価値が生まれることについて、玉置先生の飛び込み授業でも同じことを聞きました。このことから、社会や算数だけではなく、他の教科でも同様に価値を生み出すことができるのではないか?と思いました。
今回の第一部では、合計6つの視点を分かりやすく教えていただきました。また、第二部ではこの6つの視点を用いた模擬授業を行っていただきました。第一部だけでも分かりやすく話してくださいましたが、第二部で例を示してくださったことで、明確なイメージを持つことが出来ました。少しずつでもものにしていきたいと思います。佐藤先生ありがとうございました。(石川)
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こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。
今回は佐藤正寿先生からアクティブな社会科授業づくりとして社会科好きの子どもを育てるためのコツを学ばせていただきました。私が1番印象に残った内容は「子どもの追究心を育てるためには教師は教えたいことは教えない」ということです。以前に有田先生の「人を育てる」という本でも似たようなことを読んだことがあるのですが、今回佐藤先生のお話を聞いて自分自身の中に落とし込むことができました。子どもたちの追究心をくすぐる授業をするためにも提示する資料にしかけをするなど工夫して子どもたちが主体的に学べるような授業作りができるようになりたいと感じました。教育実習の授業作りにも生かしていきたいです。ありがとうございました。(丹羽)