研究室日記

11月4日5期生模擬授業からの学び(木下)

公開日
2020/11/17
更新日
2020/11/17

学生の学び

 こんにちは。5期生の木下です。今回は11月4日のゼミでの模擬授業からの学びを書きます。

 私は今回、小学校社会の模擬授業に挑戦しました。対象は5年生。地理の「つくり育てる漁業」で養殖についてを学ぶ授業です。これは実際、私が小学校教育実習時に担当クラスである5年生のクラスで行った授業です。

 小学校教育実習時のこの授業は、社会ができる子どもだけで進み、知識注入型の授業で、教科書を読んで答え探しのようななんともひどい授業でした。そして、このひどい授業があったからこそ卒業論文のテーマを「全員参加の授業づくり」にしよう!と決意するきっかけにもなりました。

 私の卒業論文では、このひどい授業の指導案を多くの先生方の教育書で学んだ作法を使って、全員参加の授業の指導案へと変化させます。今回の模擬授業では、卒業論文でとりあげる指導案(全員参加の授業の指導案へと変化を遂げたもの)を実際に14人のゼミ生に向けて授業してみようという、実は私にとって大きな挑戦でした。なぜ大きな挑戦かというと、今回の模擬授業で大失敗(小学校教育実習時のような授業)をしたら自動的に私の卒業論文も一からスタートとなります。うまくいかなかったらどうしよう、子どもが全員参加できなかったらどうしよう、と正直色々な不安が前日の夜は頭を巡りました。

 実際授業をしてみると、うまくいった部分と気付かされた部分がありました。
 
 うまくいった部分は、全員参加の授業づくりの作法を何個も入れることができたことです。隠すことで子どもたちが考えたくなる流れや、子ども役のゼミ生全員の様子を広く見て意図的指名をすることができました。これは小学校教育実習時からの成長だと自分で感じました。(小学校教育実習時の私は教室を広く見て意図的指名をするなどの考えがまったく浮かばなかったこともあったので…)何よりも嬉しかった言葉はゼミ生からの「25間飽きない授業で楽しかった」の言葉です。

 気付かされた部分は、板書の仕方です。簡潔に、早い板書を意識しすぎて単語だけが並んでいる板書でした。子どもたちが後からノートを見て、何のことかわかるような板書を心がけたいです。また、グラフを読み取る際には縦軸と横軸に何が表されているかを確認すべきでした。自分の中では「これくらいわかるだろう」と簡単に考えていましたが、実際授業をするとなったら相手は小学生です。一緒に縦横それぞれ何が表されているか丁寧に確認をしてから読み取る作業にすることで、グラフが苦手な子どもも理解しやすいことをあらためて気付かされました。

 今回の模擬授業であらためて感じたことは、ゼミ生からの意見ほどありがたく、ためになるものはないということです。指導案を自分の中で何度も考えるだけよりも、やはり実際模擬授業をして多くの視点から意見を言ってもらうことで「なるほど」と自分の中で納得できる部分がいくつもありました。これからもお互い刺激をし合っていきたいなあと思いました。(木下)

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