ゼミ合宿1日目午後 稲田康代さんからの学び(10期生)
- 公開日
- 2024/12/22
- 更新日
- 2024/12/22
学生の学び
ゼミ合宿1日目の午後からは、稲田康代さんに来ていただき、特別支援教育について、各自考えてきた質問を答えていただく形で、たくさんお話ししていただきました。稲田さんからのご講話から学んだことを1人ずつ述べさせていただきます。
【齋木】書き遅れのある児童の対応について
書こうと思わない理由として、その子には過去の苦い思い出があるからこそ書こうとしないのであり、書く価値が見出せないことが分かりました。その対応として、時間の使い方を指導し、早いタイミングで担任が書くように促すことが大切であることが学べました。今、必要な発達障害児の対応について学べ、貴重な時間をいただけました。ありがとうございました。
【石川】丁寧な指導と、甘やかし・妥協のある指導の区別について
この区別については、稲田先生自身もとても難しいと仰って見えました。教育現場はやはり、人対人で成り立つものなので、教員の日々の観察に基づく見解+専門家の判断が必要だからです。しかし、一番の判断ポイントは、能力があるかないかだそうです。能力があるのにやらないのか、それとも能力がないからできないのか。そこを見極めて、その子にあった支援をすることが大切だと教わりました。
【道下】発達障害のある子どもの対人コミュニケーションについて
稲田さんのお話を聞いて、子どもが学校の中で居心地よく過ごすために、子どもの本心を考えて適切に支援することが大切だと学びました。子どもの行動など目に見えるものが全てではないことを心に留めて、子どもに本当に必要な支援や声かけができる教師になりたいです。
【池田】子どもから困り感を聞き出すためにどのような話し方をすると良いか
まず、子ども自身が困り感に気付いてない場合が多いということを教えていただきました。気になる子どもと関わる際にはまず仲良くなり、話を聞いてもらえるような関係作りが必要であると学びました。その子の好きなことを知り、雑談等を通じて仲良くなり、話ができる土台づくりを整えることで、困ったことをすぐ相談できる環境をつくっていきたいです。
【森山】ASDの子どもの二次障害を防ぐために
私は稲田さんのお話からASDの子どもの二次障害を防ぐために、早い段階から気になる子どもを支援していくことが大切だと学ばせていただきました。みんなと一緒に見える子どもでもその裏で頑張っている子どもがいることを忘れず、「みんなより」というラインからではなく、「その子どもの0地点」から少しでも頑張れていたらほめることをしていくことをしていきたいと思いました。目には見えない努力をしっかりと捉え、それを子どもに伝えていくことができる教師になりたいです。
【岡田】課題のレベルを下げるとその子どもの自己肯定感が下がるのではないかということについて
稲田さんのお話から「課題のレベルを下げる→その課題が出来る→褒める→次の課題を設定する」のサークルが大切であると学びました。その他に、「出来るところまでやろう」と指示すると、どこまでやれば良いのか分からなくなってしまうため、区切りを作り、ゴールを明確にする事も学びました。「褒める」ことを大切にした教師になっていきたいと思います。
【河上】ASDが疑われる子どもに対しての支援について
支援をする際にその子に対して「特別をつくりすぎない」ことが大切であり、またクラス全体の大きなルールを曲げないことを意識して支援していくことが重要であることを学びました。なんでもかんでも特別扱いすれば良いという訳ではないので、その子をよく理解することが大切です。
【松野】ASDの子ども、まわりの子どもへの対応について
稲田さんのお話を聞いて、ASDの子どものことを学級全体に共有するのではなく、学級のスタートとしてみんなが守ることができるルールをつくり、全体で指導したり、大人が場面ごとに支援したりすることが大切だと学びました。どのような動きをしているのかを観察し、気になる子どもがいる場合は教師自ら駆け寄るなどして、原因をつくらないように配慮し、子ども一人ひとりとの関係性を大切にしていきたいと思います。貴重なお話をありがとうございました。
【間宮】発達障害や気になる子どもを取りこぼさずに、周りの子どもたちと関わる担任教師の在り方
前者と後者の双方に手を差し伸べようとすると、教師が一杯一杯になってしまうため、前者の中でも「気になる子ども」に向けて発信すると良いと学ばせていただきました。彼らを支援するという気持ちを持つことで、誰もが分かる指示や言葉を伝えることができ、両者ともに救われる指導になると気づきました。気になる子どもにとっては、ルールがはっきりしていたり、指示が分かりやすかったりすることが大切であるため、4月の初期の時点で「授業中は勝手に話さない」「先生の顔を見て話を聞く」など、ルールをクラス全体に示し、常に掲げる必要があると感じました。稲田さんから具体的で実践的なお話を聞かせていただいた、大変貴重な時間でした。ありがとうございました。
貴重な学びの機会をいただきありがとうございました。これからもより良い教師を目指し、たくさんのことを学んで行こうと思います。(10期生)