研究室日記

第7回教師力アップセミナー宗實直樹先生からの学び(齋木・古川・道下)

公開日
2025/03/21
更新日
2025/03/21

学生の学び

 こんにちは!10期生の齋木です。先日行われた教師力アップセミナーでは、宗實先生にお越し頂き、「個別最適な学び」についての講演を聞きました。今回はそこからの学びを記事にさせていただきます。


 まず一つ目です。個別最適ということで、子どもたちが自分で決められる環境づくりに向け、自己選択・自己決定の大切さを学びました。この自己決定があることで、個別最適な学びでの目標である、自律的な学習を育てることができます。例えば、宗實先生の社会の授業によると、子どもらに「~してみたい」と、つぶやかせ、教師はそれを拾い、「どうする」と投げかけ、子どもたちの好きな環境でやらせるということです。私はこうした事例を見て、学習環境は教室だけでなく、外も考えられるということが分かりました。また、考える際は、文字だけと限定するのではなく、文字や絵と案を出し、道具も一人一人に適応したものを考えさせ、使わせる。こうしたことが、自己決定だと分かりました。

 

 次に、一人一人がどんな学びをしているのか注目することです。子どもの学びは結果だけでなく、過程として見ることも必要です。そこで、教材を繋ぐことが必要になってきます。学習にはそれぞれ目標があります。そこから学習者が学びを得られているか把握することが大切です。更に、その目標を達成するだけでなく、その子らしい学びも見る必要もあります。子どもたち一人一人、好き嫌いな授業内容はあります。その中でも、彼らがどのようなことに注目し、調べようとしているのか教師が注目しなければなりません。このように、見ておくことで、彼らが目標から外れていたらすぐ対応できます。


 最後に、調べていく順番は子どもに任せるということです。全て、教師の順番どおりでは、教師主体となり、個別最適な学びが得られません。そのため、上記の例のように、調べ方を子どもらに問いかけ、困っていたら支援することが大切です。常に、子ども主体にし、授業を進めていくことが現在の教育で必要なことです。また、近年振り返りが重要視されています。しかし似たものとして、まとめがあります。私はすでに、教育実習を終えたのですが、二つの違いを理解できていませんでした。先生によると、まとめは本時の目標が主語であり、学習内容に対する答えであるのに対し、振り返りは、主語が子どもたち一人一人でした。また、子どもたちは学んだことを言葉でまとめるのですが、その中に、接続語(=つなぎ言葉)があります。そこに子どもの思考が含まれるそうです。こうしたお話から、学びをする上で、子どもたちの思考を読み取れる振り返りは、非常に重要な役割であり、一人で整理するため、個別最適な学びとして大切なことだと感じました。

 

 今回は以上三点について学ぶことができました。個別最適な学びに関して私がまだ知らなかった多くのことが得られました。将来、教員を目指すものとして、それを達成させられるよう、意識していきたいと思います。今回、このような貴重な機会を頂き、ありがとうございました。(齋木)



 こんにちは!9期生の古川です!今回は2月22日に行われた、第7回教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回の講師は、関西学院初等部教諭として活躍されており、『社会科「個別最適な学び」授業デザイン』など多数の著者である宗實直樹(むねざねなおき)先生が登壇されました。


 今回は「社会科授業における個別最適な学びの理論と実践」を演題に講演していただきました。私が今回の講演で1番印象深かったのは、「着目してみる子を決める」ことです。個別最適な学びは子どもを見ることから始まると仰っていました。ただ見るのではなく3つのパターン(子どもの傾向)に分けて着目する考え方は今まで考えたこともなく、驚かされるとともに学びになりました。着目する子を決めることでより深く子どものことを理解することに繋がり、その子どもの周囲の動きも分かってくるそうです。


 教師は子ども全員を満遍なく見ていかなければならないという先入観のせいで実は1人1人を深くは知れないということに気づかされました。今回の講演から個別最適な学びとはなにかを考えさせられました。また社会科の面白さだけでなく、他教科に通じる考え方、授業作りを学ぶことができました。宗實先生、ありがとうございました。(古川)



 こんにちは。10期生の道下です。第6回教師力アップセミナーでの学びを記事にします。そもそもは社会が嫌いだっとお話を始められた宗實先生に、英語に苦手意識をもつ私は勝手に親近感をもってお話を聞き始めました。そんな中で私がキーワードだと感じたことは「自己選択・自己決定」と「教科らしい学びとその子らしい学び」です。


 「自己選択・自己決定」では、教師が多様な学習方法を柔軟に、選択肢を全ての子どもに提供することで子どもが自分で決められる環境を作ることが大切だということです。一斉授業で問いやきっかけを与え、学ぶ場所や学び方、対象は自分で決める。自分が興味のあるものについてさらに深掘りして調べることは楽しく、自分が追求することが大切であると改めて実感しました。

 「教科らしい学びとその子らしい学び」では、その子の好きな学びを追求させることは大切ですが、教科として教えていかなければならないことはしっかりと教え、その子らしい学び(個性、文脈、生活経験など)と社会らしい学びの重なったところに豊かな学びがあると教えていただきました。自己選択・自己決定が自立的な学びにも繋がり、これからの教育に求められていくことのヒントをいただきました。


 宗實先生は講演の中で、子どもが書いた社会の授業のまとめの文を読みながら「たとえば」という言葉が多かったら演繹的な思考が得意である、「〜だから〜である」と原因と結果を用いて文を書くことが多いなど、文脈に注目することがその子自身の考え方を見ることにつながることについても教えていただきました。文脈に注意して見るとその子らしい学びが見えてきて、私も子どもが書く文章にその子の良さや個性が出ると注意しながら読み、そして価値づけられる教師でありたいと考えました。


 あたたかい笑顔が印象的な宗實先生から学ぶことが多くありました。子どもが書く文章や話す言葉に敏感に反応できるのはこれまで宗實先生が徹底的に子どもを見ることをされているからだと思いました。本当に勉強になることばかりでした。ありがとうございました。(道下)