情報モラルを各教科で指導するにはどのようなことに留意すればよいか
- 公開日
- 2009/06/12
- 更新日
- 2009/06/10
お役立ち情報
「やってみよう情報モラル教育」サイトには、以下に示すように各教科で情報モラルを指導するための留意点が書かれてありました。情報モラル教育は携帯電話やコンピュータの正しい使い方を学ぶ教育だけのように思われている方もありますが、常日頃行っている学習指導の中でも、情報モラルに関した指導ができる、あるいはすべきであることが以下の文章でお分かりになると思います。
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各教科で情報モラルを指導することは大切です。特別なカリキュラムを用意するのではなく、従来の授業の中に情報モラルの視点を持った学習活動をはさみこむことで実践できます。
国語では、「伝え合う力」の育成がさらに強調されるようになりました。以前から、自分の気持ちや思いを相手の人に伝える手紙の指導はなされてきましたが、今後は電子メールの書き方や掲示板による交流のしかたなども国語の授業として取り組まれるようになるでしょう。そこでは情報モラルの指導を併せて行うことが必要になります。
社会科や理科では、様々な課題や疑問に対して情報手段を使って主体的に調べる活動も積極的に取り入れられるようになりました。いわゆる「調べ学習」の学習活動では、ネットワークを利用した活動が含まれています。これらの活用を初めて体験するときには、その利点の紹介と同時に併せて情報モラルを指導することが必要です。
このように,各教科で情報モラルの指導を行う場面は数多くあります。しかし、散発的で一貫性が乏しくならないように注意が必要です。また、学級間や学年間で温度差も生まれがちです。そこで,情報モラルの重要さについて学校全体としてコンセンサスを得るとともに、実施した授業を同じ学年に広げ、次年度以降も「定番化」していくような取り組みが必要です。このような授業の積み重ねによって、学校全体の情報モラルの指導計画を策定する段階まで進めることができるでしょう。(やってみよう情報モラル教育サイトより引用)