【豊田・道慈小】DVD教材を活用した取組
- 公開日
- 2010/04/19
- 更新日
- 2010/04/19
愛知1200校の取り組み
豊田市立道慈小学校では、携帯電話やインターネットでメールをやり取りする児童はほとんどいないが、小中連絡会で、中学生の間ではケータイの裏サイトで悪質なメールがやり取りされているという情報をつかんだ。そこで、6年生を対象に「春野家ケータイ物語」DVDを使って情報モラルの教育を行った。
ケータイの掲示板上でいじめに遭ったケースを取り上げ、掲示板上に書いてはいけないことや書いてもよいことについて学習した。
このドラマは、まさに6年生の抱えている問題とリンクしているところがあった。導入の「友達から言われた言葉やされたことで、すごくいやだったことはありませんか。」という質問に対して「ウザイ、バカ、アホ、シネ、陰口、悪口、仲間はずれ、無視・・・」などと、たくさんの意見が全員から出された。
主人公の啓太が、ネットに「ウザイ」と書き込みされ、うわさがどんどん広まっていくさまを、食い入るように見ていた。たった一人で抱え込み、孤立していた啓太。啓太がいじめに遭っていることを知った両親が学校に相談に行き、先生や友達に助けられる場面では、クラス全員がそれぞれの状況と重ねて観ているようだった。ドラマの中で、男性教師が全体の場で、「掲示板でいじめるやつは卑怯だ。周りの人は、知っていても知らん顔するのではなく、助けてあげよう。」と言う呼びかけをした。道慈小でも同じことを指導しているので、ダイレクトに訴えてくるものがあった。
まとめでは、3つのポイントを押さえた。
1.相手の気持ちを考える
2.自分の発言に責任を持つ
3.家族や友だちと話し合う
この学習は、いじめに遭った子を勇気づけ、いじめている子に警告を発しているように思われた。学習が終わると、なぜか、A男やB男の表情が明るくなり、全員の男子が顔を寄せ合うようにして会話を楽しんでいる光景があった。この授業をしてよかったと思った。