本校では情報教育の目標の一つに「情報モラルの必要性や責任について考え、望ましい情報社会の創造に参画しようとする態度を育てる。」ことをあげている。これを受けて、ルールやマナーを学ぶこと、有害情報等の問題点や犯罪性を知ること、インターネットの危険性を理解することなどが指導の重点となっている。そこで、３年生では『コンピュータに親しもう』を情報教育のテーマとして、２０時間程度の指導計画を考え、情報教育を進めることにした。まず、パソコン学習の早い時期に、ネチケットについて学習を設定した。
　小学校の中学年ということで、読むことのできる漢字も多くはなく、適切な素材選びに迷ったが、ドラえもんが登場する『まんがでわかるネチケット』を利用するのがよいと考えた。授業のときには、ドラえもんやのび太くんが登場したもくじを見た瞬間に歓声が起こり、とても楽しそうに画面をクリックしていた。このウェブページには様々なメニューが用意されており、ほとんどすべての児童が飽きることなく取り組むことができた。まだまだ低学年の印象が抜けきらない３年生で、どの程度情報モラルについて理解を深められたかはつかみきれないが、ネチケットの一部分でも感じ取ってくれたのではないかと考えている。